2008年09月13日(土):第2回産学官民コミュニティ全国大会/第22回定例会&第8回INSin関西

活動報告 / /

第2回産学官民コミュニティ全国大会 in 関西
第22回KNS定例会「KNS発足5周年記念大会」/第8回岩手ネットワークシステム(INS) in 関西

 INSと出会い10年、KNSが発足して5年の歳月が流れました。
 昨年、岩手から始まった「産学官民コミュニティ全国大会」、第2回目の今回はKNSが主催で大阪で開催しました。全国各地から300人を超える熱い思いを持った同志に集まっていただき、深夜まで互いに情報交換とエネルギー交換を行いました。

  西尾章治郎大阪大学副学長のご挨拶を皮切りに、全国大会がスタート。西尾副学長には、「産学官民」、特に「民」の参加について共感をいただきました。続いて、INS事務局でありKNS発足のきっかけとなった岩手大学工学部教授の清水健司さん、元INS事務局長で現在KNS世話人の大阪府立大学大学院工学研究科教授千葉正克さんに、参加者のみなさんや会場をご提供して頂いた大阪大学関係者のみなさんへの御礼の言葉を頂きました。

 その後、大阪大学総長の鷲田清一さんに「社学連携という考え方」について基調講演を頂きました。

鷲田総長
基調講演 鷲田清一大阪大学総長

総合司会 兼松先生
総合司会 兼松泰男大阪大学教授(KNS事務局)

挨拶 西尾阪大副学長
挨拶 西尾章治郎大阪大学副学長

挨拶 INS事務局 清水岩手大学教授
挨拶 清水健司岩手大学教授(INS事務局) 

挨拶 KNS事務局 千葉大阪府立大教授
挨拶 千葉正克大阪府立大教授(KNS事務局)

 
 鷲田総長のお話の中で、今日の社会では、市民としての基礎体力が削がれており、自分では何もできない受け身のコンシューマー(消費者)が増えている。自分自身を受け身のコンシューマー(消費者)として捉えるのではなく、自立した「市民」であるという認識を持つことが大事であり、それが人々の義務である、という貴重な示唆を頂きました。
 KNSはあくまでも「遊び」であり、「やりたいことを、できる範囲で、すぐやる」というINSの精神を尊重して、自立主体的な「市民」として活動することに原点があります。その意味でも、鷲田総長のメッセージはKNSの活動にとって相応しい、納得のできるお話しでした。
 また、鷲田総長は、全国大会の趣旨を読んだ上で、「全国で活動する同じ思いを持った同志が一堂に会し、業種や分野、所属や肩書き、年齢、性別、国・地域を超えて、ひとりの人間としてフラットな関係で、双方向のコミュニケーションを深めることにより、より一層、知の創発やイノベーション創出に結びつければと考えています。」という一文に大変共感していただいたようで、こういうことを理解する「市民」が増えることが地域活性化にとって重要であることを強調されました。
 これまでこうした理念を信じて活動してきた我々にとって、鷲田総長のお話は自信につながる貴重な内容で、KNSの今後の活動にとっても大きな励みになりました。

会場風景

 その後、文部科学省研究振興局研究環境・産業連携課長の田口康さんと、経済産業省地域経済産業グループ地域経済産業政策課長の熊谷敬さんから応援メッセージを頂きました。お二人とも、KNSの活動に対して、心温まるお話しを頂き、我々の活動に対するモチベーションを高めていただきました。

田口康文部科学省課長
  田口康文部科学省研究振興局研究環境・産業連携課長

熊谷敬経済産業省課長
  熊谷敬経済産業省地域経済産業グループ地域経済産業政策課長

 15時からは会場を移動し、5会場に分かれての分科会。
 11人ずつ合計55人の産学官民メンバーから、日頃の活動や成果についてご報告がありました。1人10分、計2時間というタイトなスケジュールでしたが、ほぼ時間通りスムーズに終了し、本番の交流会を迎えることに・・・。

107号室
107号室 会場風景

《会場A(共B107) 司会:三宅英雄・田宮康弘》
15:00?15:10
 久保真氏 BIGLOBEキャピタル株式会社  全国
 「ベンチャー企業と新たなビジネスを切り拓く!NECビッグローブの取り組み」
15:10?15:20
 脇坂嘉一氏 大阪大学先端科学イノベーションセンター 大阪府
 「大学若手研究者と地元企業によるベンチャー設立」
15:20?15:30
 鈴木清美氏 有限会社ノヴァ研究所+株式会社ノヴァエネルギー  兵庫県
 「産学官連携の不都合な真実と明石海峡潮流発電に挑む」
15:30?15:40
 宍田正幸氏 新長田まちづくり株式会社(神戸UD商品開発研究会) 兵庫県
 「神戸長田からUD産業の振興を!」
15:40?15:50
 岡田誠司氏 KOBE鉄人PROJECT事務局   兵庫県
 「神戸・新長田のKOBE鉄人PROJECTについて」
15:50?16:00
 柳井政則氏 兵庫県 産業労働部 産業政策局 科学振興課 兵庫県
 「リサーチHUB兵庫の形成を目指して」
(10分休憩)
16:10?16:20
 池内智彦氏 大阪大学先端科学イノベーションセンター VBL部門 大阪府
 「企業との共同研究?バイオエタノールプロジェクト?」
16:20?16:30
 遠藤順氏 けいはんな新産業創出・交流センター 京都府
 「けいはんなレーザー微細加工研究会の取組」
16:30?16:40
 山戸俊幸氏 彩都バイオヒルズクラブ  大阪府
 「彩都バイオヒルズクラブの取り組み紹介」 
16:40?16:50
 中嶋克之氏 滋賀環境ビジネスメッセ実行委員会事務局(滋賀県新産業振興課)  滋賀県
 「びわ湖メッセから生まれる環境ビジネスの新しいカタチ。」
16:50?17:00
 三宅英雄氏 (株)アイテック(KNS世話人) 大阪府
 「堺市における産学連携推進施策について」

108号室
108号室 会場風景

《会場B(共B108) 司会:中川裕之・吉田真二》
15:00?15:10
 中島武幸氏 岩手大学研究交流部  岩手県
 「岩手大学の地域連携」
15:10?15:20
 加藤浩介氏 大阪大学産学連携推進本部  大阪府
 「大阪大学における産学連携の取り組みについて」
15:20?15:30
 池田雅夫氏 大阪大学工学研究科社会連携室&フロンティア研究センター  大阪府
 「大阪大学工学研究科の産学連携の仕組み」
15:30?15:40
 五島洋氏 飛翔法律事務所弁護士(NPO法人同志社大学産官学連携支援ネットワーク)  京都府
 「同志社大学の産官学NPOの取り組み状況」
15:40?15:50
 小川暢祐氏 九州大学産学連携センター  福岡県
 「九州大学の産学官民連携」
15:50?16:00
 北嶋修氏 琉球大学産学官連携推進機構  沖縄県
 「琉球大学の産学官連携の取組みについて」
(10分休憩)
16:10?16:20
 保和衛氏 岩手県商工労働観光部企業立地推進課  岩手県
 「企業誘致と産学官連携」
16:20?16:30
 南幅直実氏 岩手県立大学(漆文化研究会)  岩手県
 「"漆"に魅せられて」
16:30?16:40
 河本一行氏 緑のエフエム株式会社   大阪府
 「緑のカーテン(大学とのゆるやかで持続的な連携)」
16:40?16:50
 小林 清氏 ブルーテック株式会社  大阪府
 「産学連携による廃石膏ボードの処理手法開発」
16:50?17:00
 中川裕之氏 中川鉄工株式会社(KNS世話人) 大阪府
 「KNSものづくり・人づくり研究会の紹介」

118号室
118号室 会場風景

《会場C(共B118) 司会:堂野智史・吉田朗》
15:00?15:10
 坂本世津夫氏 高知大学国際・地域連携センター(地域産業おこしに燃える人の会)  全国
 「地域産業おこしに燃える人の会の取り組み」
15:10?15:20
 吉田雅彦氏 日立建機株式会社(地域産業おこしに燃える人の会)  全国
 「地域産業おこしに燃える人の会とは」
15:20?15:30
 安林容子氏 東京農工大学産官学連携・知的財産センター  東京都
 「農工大の農商工連携とインキュベーション入居者の取り組み」
15:30?15:40
 藤原貴典氏 岡山大学 研究推進産学官連携機構 産学官連携本部 岡山県
 「岡山の地域と大学で進める産学官連携」
15:40?15:50
 岡田基幸氏 浅間リサーチエクステンションセンター(AREC) 長野県
 「年会費5万円の産学連携組織に180社超が集う?地方都市の挑戦と次なる仕掛け?」
15:50?16:00
 長谷部文子氏・川井保宏氏 四国経済産業局(四国の文化・経済)  四国地域
 「地域・地域産業を売り出すプラットフォームづくり」
(10分休憩)
16:10?16:20
 安保繁氏 財団法人21あおもり産業総合支援センター(ひろさき産学官連携フォーラム) 青森県
 「青森における産学官連携活動」
16:20?16:30
 佐藤利雄氏 花巻市技術振興協会(笹間地区コミュニティ会議) 岩手県
 「地方におけるコミュニティ会議と産学官連携」
16:30?16:40
 北原達正氏 京都大学総合人間学部(子どもの理科離れをなくす会) 京都府
 「先端科学教育の地域格差をなくすための活動報告」
16:40?16:50
 岩渕明氏 岩手大学教授(INS事務局)  岩手県
 「新たな技術者教育?いわてマイスター?」
16:50?17:00
 堂野智史氏 扇町インキュベーションプラザ(KNS世話人) 大阪府
 「関西ネットワークシステム(KNS)の活動紹介」

208号室
208号室 会場風景

《会場D(共B208) 司会:樽谷昌彦・谷智子》
15:00?15:10
 萩原直紀氏 三重県健康福祉部薬務食品室(みえメディカルバレー)  三重県
 「みえメディカルバレーのあゆみ」
15:10?15:20
 山田晃裕氏 山田兄弟製紙株式会社(鵜殿ヨシ原研究所)  福井県
 「市民発 日本初のヨシ紙で日本一を応援」
15:20?15:30
 野中涼子氏・村井淳氏 盛岡市商工観光部商工課   岩手県
 「ゆかたのまち盛岡」
15:30?15:40
 植木力氏 株式会社カスタネット(カスタ君の町家)   京都府
 「町家の無料開放から生まれた”町家SNS”の紹介」
15:40?15:50
 原田宣子氏 Gデザイン(桂で飲んで騒ぐ会(kns))   京都府
 「ハード&ソフト屋さんとデザイナー屋が飲んでたらこんなことができました。」
15:50?16:00
 白岩高子氏 特定非営利活動法人コーナス   大阪府
 「小さなNPOと小さなデザイン研究所の繋がり」
(10分休憩)
16:10?16:20
 邑瀬章文氏 NPO法人DGC基礎研究所   大阪府
 「まちの科学屋さん ? 研究者によるNPO ?」
16:20?16:30
 上前知洋氏 信州大学大学院総合工学系研究科博士課程(共創デザイン絵本制作ラボ)  長野県
 「絵本プロデュース学生集団が生み出す共創価値」
16:30?16:40
 川井田祥子氏 大阪市立大学大学院創造都市研究科/オフィス祥(大阪創造都市市民会議?クリエイティブオオサカ)   大阪府
 「官民の対話で創造都市の実現を」
16:40?16:50
 高尾正樹氏 大阪大学 コミュニケーションデザインセンター 大阪府
 「社学連携プロジェクト大阪大学サイエンスショップの取り組み」
16:50?17:00
 安田耕三氏 甲南大学フロンティア研究推進機構  兵庫県
 「甲南大学の産学連携の取り組み」

207号室
207号室 会場風景

《会場E(共B207) 司会:神牧智子・渡辺幸三》
15:00?15:10
 宮崎隆介氏 株式会社IHI 関西支社(日本リスクマネジャネットワーク)  大阪府
 「日本リスクマネジャネットワークの発足について」
15:10?15:20
 長谷川新氏 大阪産業創造館(おおさかナレッジフロンティア推進機構)  大阪府
 「おおさかナレッジ・フロンティアの大学発ベンチャー・ハンズオン支援」
15:20?15:30
 上條由紀子氏 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構
           (知的財産マネジメント研究会(SMIPS)) 東京都
 「最近のSMIPSの活動紹介&知財キャリア分科会のご紹介」
15:30?15:40
 東山純也氏 帝塚山大学法政策学部ビジネス法学科 奈良県 
 「ALT(文科省産学連携による実践型人材育成事業)による活動報告」
15:40?15:50
 玉井克幸氏 大阪大学先端科学イノベーションセンター 大阪府
 「博士人材のキャリアパス創生に向けた取り組み」
15:50?16:00
 北岡康夫氏 大阪大学大学院工学研究科附属フロンティア研究センター 大阪府
 「産学連携を活用した社会人基礎力育成」
(10分休憩)
16:10?16:20
 鵜飼康史氏 NPO法人青い銀杏の会  大阪府
 「“青い銀杏の会”のご紹介」
16:20?16:30
 森 茂氏 ひたちテクノセンター(なかネットワークシステム事務局長)  茨城県
 「なかネットワークシステム(NNS)の生い立ちと活動概要」
16:30?16:40
 小泉力夫氏 ひたちなか商工会議所(なかネットワークシステム)  茨城県
 「なかネットワークシステム(NNS)を通じて起こっている事例報告」
16:40?16:50
 手塚伸氏 山梨県商工労働部(山梨県産業情報交流ネットワーク(IIEN.Y))  山梨県
 「山梨の産業コミュニテイ」
16:50?17:00
 清水健司氏 岩手大学工学部教授(INS事務局)  岩手県
 「INSの最近の活動」

                     
■本番の交流会 ?  文系総合研究棟広場にて開催                
               
 本番の交流会は今回は「文系総合研究棟広場」という屋外での開催でした。 
200人以上が所狭しと動き回る中、KNSの発足のきっかけとなった、今は無き道頓堀のくいだおれ人形が登場するなど、ユーモアたっぷりの和気靄々とした雰囲気の中で親交を温めました。 約3時間という長時間に及ぶ立食パーティでしたが、疲れを忘れ、しゃべりっぱなしのひとときでした。次回の開催地は、青森県に決定。青森での再会を誓って全国大会はお開きになりました。

交流会風景
交流会風景 ? 200人以上が所狭しと肩を寄せ合いながらの交流会でした。

挨拶と乾杯 ? 田口文科省課長、岩渕岩手大学教授、熊谷経産省課長
挨拶と乾杯 ? 田口文科省課長、岩渕岩手大学教授、熊谷経産省課長

くいだおれ人形
KNSの原点 ? くいだおれ人形も応援に駆けつける?

土産物登場
全国各地から差し入れが届きました。 泡盛、地酒、せんべい等々

次回は青森
次回の全国大会は青森に決定。岡村さん、よろしくです!!

 全国各地から大阪にお越し頂いたみなさま、また関西で活動する熱い思いのある同志のみなさま、ご参集、ありがとうございました。

以下、開催概要です。

1.開催趣旨
 岩手ネットワークシステム(INS)に端を発した、人と人とのコミュニケーションを重視した異分野コミュニティ創設の動きは、今や北海道から九州に至るまで、全国に拡がりつつあります。
 関西でも2003年6月に産学官民の有志が立ち上がり、関西ネットワークシステム(KNS)を立ち上げました。この間、「産学官民連携はコミュニケーションからはじまる」をテーマに、約400回以上の会合を持ち、人と人とがリアルに出会い、双方向のコミュニケーションを深め合う活動を活発に行ってきています。
 産業・科学技術が成長・発展するためには、既成の枠にとらわれず、産業や科学技術だけではなく、文化・芸術・生活・市民活動など様々なジャンルで活動するアクター同士が出会い、互いにフラットな関係性のもとで双方向のコミュニケーションを交わすことによって、これまでにはない新しい知見やイノベーション創出のきっかけが得られるものと考えており、ここにINSやKNSのような産学官民コミュニティの存在意義があるものと確信する次第です。
 実際、これまでの活動を通じて、産・学・官・民、様々なレベルで協働や連携の動きが多数みられますし、また参加者相互に刺激を受け合い、切磋琢磨しながらモチベーションを高めて、日々各々の業務に取り組み、結果を出してきています。
 今回の「産学官民コミュニティ全国大会in関西」は、昨年9月に盛岡(岩手大学)で開催した第1回目に引き続き、KNSが主体となって大阪(大阪大学)で開催するものであり、全国で活動する同じ思いを持った同志が一堂に会し、業種や分野、所属や肩書き、年齢、性別、国・地域を超えて、ひとりの人間としてフラットな関係で、双方向のコミュニケーションを深めることにより、より一層、知の創発やイノベーション創出に結びつければと考えています。

2 日時
  2008年9月13日(土)12:00?17:00 終了後、交流会開催(受付開始11:20)

3 場所
  大阪大学 大学教育実践センター(大阪大学豊中キャンパス)               
   http://www.cep.osaka-u.ac.jp/modules/campus/index.php?content_id=1  
  全体会?イ号館イ講堂
  分科会?B棟 共B107,共B108、共B118、共B206,共B207

4 スケジュール
  11:20? 受付開始
  12:00? ご挨拶
       西尾 章治郎氏 大阪大学副学長
       清水 健司氏  岩手大学工学部応用化学科教授(INS事務局)
       千葉 正克氏  大阪府立大学大学院工学研究科教授(KNS世話人、元INS事務局長) 
  12:30? 基調講演
       鷲田 清一氏 大阪大学総長
       「社学連携という考え方」
  13:00  10分休憩(会場設営) 
  13:10  応援メッセージ1 
       田口 康 氏 文部科学省 研究振興局 研究環境・産業連携課長
       「産学官連携の意義・現状・課題 ?大学への期待?」
  13:50  応援メッセージ2 
       熊谷 敬 氏 経済産業省 地域経済産業グループ 地域経済産業政策課長
       「新時代の産業構造、産学官民コミュニティへの期待」
  14:30  休憩・会場移動
  15:00  分科会開始
        産学官民メンバー55人によるプレゼンテーション
  17:00  分科会終了
  17:30  交流会開催
       文系総合研究棟広場
  20:00  交流会終了

5 主催、共催 
  主催  関西ネットワークシステム(KNS)
       岩手ネットワークシステム(INS)
  共催  大阪大学産学連携推進本部

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