2017年06月10日(土):【四国支部】KNS in 四国/土佐まるごと社中(TMS)発足5周年記念定例会

活動報告

 2017年6月10日(土)、土佐まるごと社中(TMS)発足5周年記念定例会「高知の総力戦!災害時の総合対応能力向上をみんなで考えよう ?ICSをもとにした、自助・共助・公助?」を、高知県立大学・高知工科大学永国寺キャンパスにて開催しました。当日は県内外から100名近い方々がご参集くださいました。厚く御礼申し上げます。
 まず基調講演として、救急医療や災害医療の現場で活躍されている秋冨慎司先生(防衛医科大学校准教授)にご登壇をいただきました。秋冨先生は、救急・集中治療学、危機管理学が専門の医学博士で、2005年4月に発生したJR福知山線脱線事故では、現場の最前線で救命処置に当たった医師のひとりです。

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また、2011年3月に発生した東日本大震災の際には、岩手県災害対策本部の医療班長として現場を指揮しました。その様子は河原れん著「ナインデイズ/岩手県災害対策本部の戦い(幻冬舎)」の主人公として描かれています。秋冨先生は、とりおりユーモアに富んだ内容も交えながら、災害に備えて事前に想定することの重要性について、厚く語っていただきました。「災害に備え、声なき声を探す情報システムが必要だ。」「発災後、一週間は救助が来ない、来られない。だから、自分たちの力で生き延びる備えが必要だ。」「ないものねだりはできない。みんなで共有、協働してコトに当たる意識づくりが大切だ。」「平常時から顔の見える関係を作っておくことが大事だ。」「情報は来ない。自分たちで取に行く姿勢が不可欠だ。」などなど、印象深い講演となりました。
 続くトークセッションでは、災害看護学がご専門の神原咲子先生(高知県立大学准教授)をファシリテータとして、秋冨先生も交え、産・学・官・民それぞれの立場から防災対策や災害対応の分野で活躍されている方々が登壇し、来たる災害に立ち向かうため、産・学・官・民がどのように連携し、なにを準備すべきかについて、会場の参加者とともに議論を深めました。「日頃から災害をイメージする。」「災害弱者の支援体制を構築する。」「災害に備え、自助を創造する。」「経験や教訓を次の世代に伝える。」「非常事態に対応するためには異文化理解も大切。そのためには相互リスペクトが不可欠。だからこそコミュニケーションが重要。」といったことが話し合われました。
 その後、高知城ホールに場所を移して開催した交流会には40名を超える方々にご参加をいただき、登壇者の皆さんや参加者同士の交流に花が咲きました。今回の土佐まるごと社中(TMS)定例会は5周年記念を兼ねるということで、これまと趣を変え「災害対応」をテーマに取り上げ開催いたしました。主催者一同、今回の定例会がさらなる交流・連携に繋がればと願っております。

【参考】インシデント・コマンド・システム(ICS)とは、米国で開発された災害現場・事件現場などにおける標準化されたマネジメント・システムのことです。行政機関をはじめ、自主防災組織・地域防災、原子力防災、さらにコンサート、パレード、オリンピックのような非常時以外のイベントなどでも活用されています。

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