2014年06月20日(金):コミュニティスポット2525 vol.23

活動報告

第23回目となるコミュニティスポット2525では、「情報会による国家イノベーションを今こそ日本に」と題し、イー・コーポレーション・ドット・ジェイピー株式会社の廉宗淳さんがゲストとして来てくださいました。

廉さんは、情報化を「イノベーションによるサービスの革命」であると定義し、国連世界電子政府ランキング1位韓国の事例をもとに、日本でのイノベーションをどう引き出していくか、示唆に富んだお話をしていただきました。

韓国の新幹線には、日本のような自動改札機はありません。
また、空港にもマイル登録機はありません。
1台数百万円もするそのような機械はなぜ必要なのか。その分運賃に影響があるのではないか。また病院の電子カルテシステムをパッケージで導入するとなぜそんなに高くなるのか。ICTは単なる効率化を行う電算化ではなく、今まであったものの存在意義を問い直すレボリューションの装置なのだと韓国の事例を聞くと思わされます。

またソウル市内の交通問題の解決にもまさに改革的な手法がとられたといいます。
もうけをあらそって輻輳していた民間バスと地下鉄を、ソウル市が「預かり」共営化。GPSをつけあらたな路線を引き直し、渋滞することなく乗客が込み合うときは増便
する極めて便利な交通システムに生まれ変わったのだそう。そしてLGが開発したこの交通システムはウエリントン市やオークランド市といった海外へ進出しているのです。

韓国にはソフトウェア産業振興法があり、警察や国防をのぞくすべての政府機関の受注に対し、中小企業のみが入札参加資格をもっています。大手ベンダーは国内ではなく海外市場で稼ぐよう促され、ますます国内の情報化産業の新陳代謝が図られています。

また廉さん自身佐賀県の自治体CIO補佐官をされていることから、県内の教員が利用できる教育情報システム(NEIS)を開発し、県立高校や県内市町村のすべての学校が無償で利用できるよう門戸を開かれています。また、韓国では、年間利用料3000円で自宅で好きなだけ学べるweb上の電子塾があり、国や自治体の予算がつかわれているのが当たり前であるのが、日本では教育にお金をかけず、学生みずからが主導して学びデジタルな読解力を蓄える教育を行えていないことを非常に残念に思っておられました。

このほかにもあらゆるサービスのペーパーレス化、ワンストップ化が図られ、韓国が想像以上に国民にとって便利な国であることに驚かされます。我が国もマイナンバー制度など、情報化のためのツールの導入が見込まれていますが、韓国のような徹底的な問い直しとその問いを打開していくための起爆装置が、どうも必要な気がしました。

刺激的なお話を聞いた後は交流会へ!廉さんほんとにありがとうございました。

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