2011年10月05日(水) Vol.84 神牧智子(大阪府福祉部子ども室家庭支援課)

今取り組んでいること

KNSメンバーの皆様、こんにちは
2度目のコラムの順番が回ってきました。何を書こうか悩みつつ、
一日の大半を過ごす私の職場での仕事について、紹介してみたい、と思います。
現在の職場は3年目。肩書きは、大阪府福祉部子ども室家庭支援課主査(推
進総括)を拝命しています。私が推進しているのは児童虐待防止と里親委託
の推進です。

神牧智子

児童虐待は今大阪だけでなく、全国で問題になっている社会問題です。私も
子どもが3人おり、子育てに関しては仕事との両立も含め、人並みに悩んで
きましたし、一発たたいて黙らせた、という経験も、隠さず言えばあるわけ
です。この業務に着任したときは、のけぞりそうになりました。
しかし、わが子の命までを手にかけてしまうところまでは、なかなか想像に
つくせません。なぜ人は追い詰められてしまうのでしょうか。日々悩ましい
仕事です。

児童虐待現場への直接的な対応は、主として児童相談所が行います。本庁の
私たちの仕事は主として広報啓発と、保護したのちの子どもたちの支援のあ
り方の向上、費用の支弁となります。
広報啓発の主眼は、児童虐待通告の促進です。「間違っていてもかまわない」
これは橋下知事がこれに携わる私たちにくれた大きな一言です。この一言が
なければ、私たちはここまで活動を広く展開することに、迷い、躊躇してい
たと思います。

昨年は年初めから重大事案が続発し、自治体レベルではまれに見る規模の啓
発CMの制作放映を行い、これは今年、近畿2府4県4政令市での展開とな
りました。夏休み期間中、そして来月11月の1ヶ月間、集中的な放映を行
うこととしています。
このほか、現在制作中ですが、新聞広告も大々的に行います。また、11月
の児童虐待防止推進月間を中心とするキャンペーン活動があります。

今年のキャンペーンにはシンボルキャラクターに、「泣いているキティ」を
採用しました。
児童虐待が絶えないことに心を痛めている方は大勢いらっしゃると思いま
す。そうした一人ひとりの思いを行動に変えるためにも、まだまだできるこ
とは、数限りなくあるように思えてなりません。
http://www.pref.osaka.jp/kateishien/orange/

また、理由は虐待だけではないのですが、様々な事情で親と暮らせない子ど
もたちが、年々増えているということも大きな問題です。そうした子どもた
ちの多くは、施設や里親の元で暮らしており、大阪府の場合は、ほとんどが
施設での集団生活です。里親委託率という数字があるのですが、大阪府は全
国最低で、保護を要する子どもが2000人もいるなか、登録里親は130家庭
あまりしかない現状です。子どもへのケアの充実を図るためにも、里親とい
う選択肢を積極的に取っていく。これには府民の皆さんの参加と協力が欠か
せません。

KNS発足前からの皆さんとのお付き合いは、10年近くになり、この間、地
域保健、環境、都市整備、そして児童福祉と、4つの職場を転々としてきま
した。私は産業振興部門にいたことは一度もありません。そうであっても、
人事異動で常に新しく課題を与えられながら、もがいている私を、まさに友
人として、陰ながら支えてくれたKNSのメンバーの皆さんに、深く感謝し
ています。

この仕事も早3年。もがききってでも、やらねばならないのは、府民の命や
生活がかかっている仕事です。児童虐待防止や里親開拓に打ち込むことは、
それだけの必要があると、今、思っています。
これからも、本当によろしくお願いいたします。

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