2011年08月17日(水) Vol.77 井上満夫(小浜市産業部商工振興課)

直感の力

<直感をキャッチ>
何となく気になる、何となくこんな感じがする。何となくの感じ。こっちの道。
こっちのお店。何となくの感じ。
これに従うと頭であれこれ考えるより、より良い選択だったりする。
と言っても、そもそも正しい答えがある訳ではない。
どれだけ理屈は通っているように見えても何か違和感がある。こうした感じを大事にする。
以前は、自分ではそんなつもりはなかったが考え過ぎと言われたことがある。
直感に対する信頼感。

井上満夫

<脳の仕組み>
数年前から脳の仕組みに触れる機会がある。自分はAの反応をしたいと思
っていてもBの反応が起きているのは、自分では意識せず無意識に脳にBと
入力していた結果だったりする。
地域の中にいると、地域のことが見えなくなる。そうなっていると感じた
時は、物理的に自分を地域外に移動させる。あるところへ行くというより、
体の場所を物理的に移動させるイメージ。
また、脳は否定語を認識していないらしい。あるものを否定しようとすると、
否定したそのものを浮かべている。つまり、ありたい姿と逆の姿を思い浮かべている。
オリンピックに出たあるスポーツ選手も同じことを言っていた。
例えば演技の後半、体や呼吸が限界の中、膝がどうしても曲がってしまう。
どれだけ「膝を曲げない」ようにしようとしてもどうしても曲がる。
ところが「膝を伸ばす」と考えると膝を伸ばせた。曲げないと考えると、
まず「曲がっている状態」を思い浮かべた上で、そのイメージを否定しようとする。
しかし「膝が伸びている状態」はイメージできていない。
本人の意識では同じことをしているつもりなのだが。
面白い、興味深い、嬉しい、楽しい、きれい…。こうした言語と脳の関係も興味深い。

<環境と人間>
気候や文化、地域性などの環境が人間をつくる。そしてその人がまた文化
や地域性などを形づくっていく。その人の生まれ持つ気質はある。
一方、置かれた環境が変わると考え方や振る舞いは変わる。
太陽は大地を照らし、空には白い雲が浮かんでいる。一面に田畑が広がり、
草木は風に揺られ、虫の音に四方から囲まれている。またアメリカに行った際は、
数時間走っても大地のうねりが続き、景色はほとんど変わらない。
こうした中に身を置くと、競争、スピードといったことも大事かもしれないが、
これらとは別次元のことに思いを馳せる。地域が異なるとそれぞれ違った感覚になる。
それぞれの地域やコミュニティで生活などのためにルールはつくられる。
それがいつしかその人にとっての常識になっていく。
社会の流れも見つつ、人の本質にも意識を向けながら、その社会のルール
と行ったり来たり。
常識とは何か。その人の本質、その人らしいあり方。身につけるだけでなく、
手放していく。

<行動を促すもの>
人は、頭では色々なことを分かっていたりする。しかもある時は十分すぎる程。
安心安全欲求は生物の本能。これが行動を阻むことがある。慣れたものは
安心安全。頭では他の選択や方向、方法がいいと分かっていても、まだ見ぬ地平、
リスク高いどころか危険と背中合わせだったりする。ある行動をとったり、
行動を制限したりするのは、もっともらしい理由ではなく、
無意識の本能の反応のこともある。
感覚と言ってもその中味をよく観察する必要がある。

<場>
各地に問題意識を持ち頑張っている人がおられる。しかしお互いが出会う
接点がない。以前、こうした思いのある人が地域や所属、立場などを超えて
出会える「場」ができればと模索していた。こうした人同士が出会い、
アメーバ―状に人が繋がり、思わぬ化学反応も生まれる、そんな場。
その頃、KNSが設立された。あまり参加できない時期もあったが、
最近また参加が増えた。
こうした場では、人脈構築や情報交換はもちろん、考え方などのヒントを
得るとともに、エネルギーを得る場になっていると思う。
その場だけで終わると、それはそれで意味はあるが一時のお祭りになってしまう。
オモテに表れない考え方や知恵、工夫を交換、刺激を受けエネルギーをチャージし、
それぞれの持ち場、現場でそれぞれ活動。そしてまた「場」にも戻る。

<基本に立ち戻る>
あたり前のことをあたり前にすることはそれほど簡単ではないとしみじみ思う。
言うは易し。改めて基本に立ち戻る。基本はシンプル。
うやむやに流されるというのではなく、流れを感じて、意識的に流れに乗っていく。
それぞれが、その人らしく生きていければ。

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