2010年10月27日(水) Vol.38 福田稔(KNS関東支部世話人(法政大学大学院))

天高く舞いあがれ紙風船

こんにちは。関東支部の福田稔@インキュベーション・マネジャー(IM)です。
2001年からビジネス・インキュベーションにかかわってきました。
そろそろ年の瀬の足音も聞こえてきましたが、数えてみると来年で丸10年かと、
今さらながら思う今日この頃です。

福田稔

広島では、広島大学さんのご協力のもと、
中国経済産業局長をされた西出さんの全面協力を得て、
イットワークスの岡本さん、セイムファクトリの渡辺さん、
今年から中部支部を支える田宮さんをはじめ地元の皆さんと一丸となって
KNS中国支部の発足セミナーをしたことが昨日のことのように思い浮かびます。
この会にはKNS世話人の皆さんが大挙大阪から応援に来てくれました。
なんと東京からも大熊さんが駆けつけてくれて、
いま関東でお世話になっているというのもありがたいご縁だとおもいます。
今も変わりませんが、KNSは発足以来、コミュニケーションの土壌を豊かにするために、
絶え間なく、手間ひまかけて作り上げているんだということがよくわかります。

 3年ほど前に東京に出てきました。
東京農工大のIMをへて、法政大学の大学院で地域づくりの調査研究や同地域研究センターの客員として、
石川の七尾や千葉の佐原(香取市)、秋田の仙北(角館・田沢湖)などに入らせていただいています。
また、新宿区(産業振興)ではインキュベーション施設の開設準備に取り組んでいます。(来年秋予定)

 大学院では、いい歳をして院生?という声をしり目に、
校門の守衛さんには教員扱いの敬礼を受けながらせっせと通っておりますが、
この夏、指導の岡本義行先生の引率で、スイス・デンマーク・スウェーデンを調査してきました。
スイスでは、教会≒図書館≒大学みたいな風土があって、
産学官連携でも普通に大学が核になり、いいコラボができているといっていいように感じました。
中身的には、事案ごとに色々あるみたいですが、大学を車軸にして「産」の車輪がよく回るように、
「官」が油を差しているイメージです。
日本では「産のスピードに学がついていけず、官が入るとさらに遅くなる」
と揶揄する人もいますが、こういう状態は脱していると思います。
私見ですが、日本でも軸の役割は大学が似合うようにおもいます。
日本にはスイスの教会のようなものはないので、まさかお寺にお願いできませんから、
KNSが周りの、そこはかとない雰囲気を醸す役割を演じていくのだとおもいます。
 もうひとつ、デンマークのコペンハーゲンとスウェーデンのマルメを、
エーレ海峡横断で結ぶ鉄道と道路が出来ているのですが、
完成を契機に発足した両岸の地域振興の支援組織を訪問したとき、
国も通貨も違い、深いところではものの考え方や文化も違うだろう地域が、
力を合わせていくための支援のコツはなにか尋ねました。
答えはなんと「足で稼ぐこと」、「労を惜しまず訪問してコミュニケーションすること」なのだそうです。
もちろんその方策が展開できるように、教育を受けた優秀なスタッフを固定的に置いて、
関係する企業や機関の(人の)心をつかんでいます。
この手法は日本でうまく行っている地域や活動と通底し、ポンとひざを打つ気持ちになりました。

 ソーシャルキャピタル(社会関係資本)を持ち出すまでもなく、
KNSメンバーはもちろん、志の高い地域振興部署の人や地域を盛り上げようとしているみなさんの熱い思いが、
地域経済や社会という“紙風船”を地面に落とすことなく、ふわふわと舞いあがらせる原動力になっているのだと思います。
私もIMとして、ネットワークを大切に、元気な地域づくりのために微力を尽くしていこうとおもっています。
いつも温かい応援を頂き、本当にありがとうございます。

 最後に宣伝。新宿区の「新宿文化ロード2010」という事業で、「漫才ワークショップ」を開きます。
吉本興業さんと新宿区のタイアップイベントで、お笑いではなく、ビジネス・コミュニケーション術を学びます。
ビジネスパーソン、起業家にぴったりのセミナーです。
東京開催ですが、ご参加・口コミをいただければ嬉しいです。
http://www.city.shinjuku.lg.jp/jigyo/sangyo01_001011.html

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