2022年07月06日(水) Vol.614 木下朋和(甲南大学)

コロナで変わったこと・変わらないこと - 教育現場からのメッセージ -

KNS本部世話人の一人である木下(甲南大)です。
1年ぶりのコラム投稿です。暑い日が続きますね、お変わりございませんか。2022年も半年過ぎてしまいました。
最近は再びコロナ感染者数が増加傾向になってきております、酷暑対応も含めてくれぐれもご自愛ください。

さて、KNS(必ず・飲んで・騒ぐ会)の魅力の一つである「3密(「密閉」「密集」「密接」)」が出来ない状況が続いていますが、「ミニ井戸端会議」も開催され、KNS活動も徐々にですが、コロナ前の雰囲気に一歩ずつ近づいているかなと感じています。
と、前置きしながら、「さて、これから何を書こうなと・・・」と考えながらタイピングしていますが、「2年前まではこのような状況になるとは夢にも思っていなかったな」と改めて実感しています。

木下朋和

コロナ禍になって、【変わったこと/変わらなかったこと/良くなったこと/悪くなったこと】って何でしょうか。私なりに「教育現場(特に若者や学生達)」にスポットをあてて、考察したいと思います。
まず、大きな出来事としては、入学式や卒業式、対面授業が中止され、飲み会も制限がかかり、オンライン生活を余儀なくされました。これはニュース等でも目にされたかと思います。
学生にとっては、リアルに「キャンパスライフ(大学生活)」が送れなかったことが一番の大きな変化だったと思います。自宅で、朝から夕方までパソコンに向かって講義を受け、誰とも喋らずに生活する。一人暮らしであれば、更に孤独でしょう。アルバイトも勤務時間が短縮されたり、辞めることになったり、下宿生活が不安定な状況になった人も少なくありません。学生の課外活動(部活動やサークル活動)も制限がかかりました。
現在は、対面授業も実施され、通常期に近い形に戻りつつありますが、講義では距離をとって着席し、学生食堂でもパーテーションで区切り、「黙食」を続けています。
つまり、KNSの魅力の一つである「密の交流」は、いわば「悪(NG)」であり、学生のみならず、私たちにとっても一番つらいと感じたのではないでしょうか
今一度、皆さんの最近の!?(笑)若き時代や2年以上前まで生活様式を思い出してください。
学生にあっては、みんなで集まり、囲って、飲んだり・おしゃべりしたり、無二の親友や恋人を見つけたり、クラブ・サークル活動等を通じて、同期・先輩・後輩と意気投合したり、他者と喧々諤々と議論を重ねたり、旅行や留学などを通じて様々な人との交流やグローバルなつながりを持ったり・・・様々なリアル体験をされたと思います。このスキルや経験は、社会人としての人間力形成のうえで重要であると皆さんも感じていることだと思います。ただ、学生たちは、これらの経験をすくなからずできていません。
一方で、日本や自宅にいながらにして、様々なオンラインコンテンツ(授業や交流)、海外の講義・留学といったグローバル体験が円滑に可能となり、リモート化が一気に加速、浸透しました。「Zoom」、「T V会議」「Skype」など、コロナ禍以前にも存在はしていましたが、日常での身近なツールとして認知され、利活用が進んだことは事実でしょう。これまでの「講義(授業)・会議=対面」という概念が、コロナを契機に、強制的に変化し、「オンライン」が加速度的に普及する起爆剤となりました。
また、皆さんの中にも、自粛等での「コロナ疲れ」がある(あった)方もいると思います。
逆に、自粛でマイペースな生活が向いていた人にとっては、コロナ禍前に戻りつつある生活様式や環境への(再)適応に負担と感じている方も多いのではないでしょうか。これだけみても、コロナで変わったことの、良き面/悪き面が垣間見えます。
 よく、「(大学は)コロナ以前の状況に戻れますか?」と学外の方に聞かれることがありますが、いつも「(教育の中では)戻れないと思うし、戻らなくてよいのでは」と答えています。
 それは、前述のとおり、オンライン会議や授業やオンデマンド配信など、様々な形でサービスが提供されています。その中で、「オンラインで十分に対応可能なもの(講義や会議)」、「対面(リアル)でないと実現できないこと、期待や効果が見込めないもの(実験実習やワーク、リアル交流など)」をきちんと切り分けられた「システム(ハイブリッド様式)」に完全移行するのだろうと思っています。
 私は、全ての人に共通して、社会人(形成)にとって大事なことの一つに、「新しい社会システム(学び方や人との接し方など)を経験・理解し、自分に合ったスタイルを上手に使いこなす」という適応・判断力が重要だろうと思っています。これは、「人と関わり、接することが嫌い」とオンラインばかり選択すると、実際の社会(リアル対面)に出るときに困ります。自主的にリアル(対面)の場に飛び込んでいくことも大切です。
自らの強い意志で、食わず嫌いにならず、バランスよく苦手なものも上手に取り入れることを選択できることが大切ではないでしょうか。
 最後に、教育現場のいる一人のメッセージとして、今回の経験は、全ての世代・人が経験したことにない共通の出来事であり、「自分ひとりだけではない」と認識することを若い人たちに伝えていただきたいと思います。
「何かを失い変わったら、必ず新しい何かを得ているはず」です。
「先行き不透明で何も見えない中でも状況に耐えうる(耐えた)力や、(コロナ禍でも)自分をコントロールしていく能力」を社会人世代よりもいち早く会得し、「他の世代にはない順応力や応用力も持っている」ことを自覚して、自信に繋げてほしい!とアドバイスとして伝えていただければと思います。

KNSメンバーでもいろんな意見があると思いますので、是非ともお聞かせください。そして、リアル対面で意見交換ができたらと思います。【KNSの会合は、ポストコロナでも変わらず、リアル対面でいきましょう!】

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