2022年01月19日(水) Vol.592 遠藤達弥(公益財団法人 京都高度技術研究所)

「ACT京都文庫」はじめました。- 新型コロナ禍の引きこもりと読書

久しぶりにコラムを書くことになりました。
3月で東京から京都に移って来て10年、月日が経つのは早いものです。
ちょうど10年という区切りの年ですので「京都に来て感じ、考えたこと」など書こうと思いましたが、それは次回ということで、この2年近く引きこもって何を行っていたかということについてつらつらと書こうかと思います。

そこからさかのぼること2年、現在の職場、ACT京都(京都市成長産業創造センター)に異動になったのが4年ほど前の4月でした。地下1階、地上5階建てのインキュベーション施設(創業支援施設というより産学連携による事業創出を目的に建てられた施設なので「技術のインキュベーション型研究支援センター」と言っていますが)ですが、来てみてまず、新しい施設であまり周辺に認知されておらず、また、1階に広い空間がありいろいろな人が交流出来たらいいと思いました。ちょうどよい場所がありそれで考えたのがライブラリーをつくり集まって来てもらおうというもの、とりあえず書棚を3個設置しました。ただ、それだけでは入れ物だけですので自宅にある本や雑誌をせっせと運ぶことにしました。

遠藤達弥

ここでわたしと本との関係を少しだけ話させていただきます。
幼い頃、家の本棚に本がぎっしり詰まっていたといった記憶がありますが、父親に似たのか気が付けば本が好きになっていて、東京にいた時には通勤の帰りがけ時間があれば本屋さんに寄ったり、仕事の調べ物などで国立国会図書館や都立日比谷図書館(現:日比谷図書文化館)、都中央図書館などによく通ったりしてました。京都に来てからもよく近くの本屋さんに行ってましたが、残念ながら閉店してしまい、現在の購入はネットが中心と実際に手に取ってということが少なくなってしまいました。電子書籍が普及していますが、たまたま見つけ出した時のワクワク感や手に取って開いた時の感覚など本はたまりません。そう言えば、我が家ではサンタさんからのプレゼントは本だった。その時から刷り込まれていたんでしょうね。
昨年亡くなった父親の戒名の最初の二文字が「書窓」で、告別式の住職の話では「窓に向かって本を読んでいる。」ということでしたし、亡くなる前日まで本を読んでいて、部屋には多くの本が残されていました。ただ、後年はかなり右寄りの本が多かったですが(笑)。

自宅には読んだり、積読だったりなたくさんの本があり、その中からまずは例えば、わかりやすい経営や起業、会計やマーケティング、5Sや品質管理・生産管理、エリヤフ・ゴールドラット著のザ・ゴール関連、7つの習慣、ロジカルシンキングなどセンターの入居者さんに役立つかなと思った本、それから京都関連の本(写真の中央1つ)。これは京都に来てから京都のことをよく知ろうと、歴史や案内など京都のことが書かれた本、京都の企業、ライトノベルスも含めた小説、それから、京都を特集した雑誌などを片っ端から読んでいますが、いろいろと出版されているんですよね。京都の企業の本の中には当財団を創設された堀場雅夫氏が設立された堀場製作所の本がありますが、社是が「おもしろおかしく」で、「おもしろおかしく」仕事が出来ているかなど考えたりします。
また、いろいろな人に興味を持ってもらえるようにと流行りの本なども置くようにしました。
ただ、それだけでは本棚が埋まることもなく、他にも雑多な種類の本を自宅から運んでは並べていきました。

さて、ここからが引きこもってという話になりますが、本棚に置く本の基準として勝手に読んだものとしていました。そのため、読んだものの在庫が減ってきて、急いで積読な本を読む一方で、新たに興味のある本を購入して読んだりして、どうにか本棚が埋まるようになってきました。
ただ、何を考えたのか忘れましたが、3個の書棚に追加して昨年3月には新たに2個設置して計5個となりました。さあ、そこからがまた大変、隙間があるので埋めなければということで自宅にこもってひたすら本を読むということを続けて、休日の気が付けば夕方などという日を重ねて、本棚がぎっしりとなっていきました。
このように書くと何か追われているように見えますが、自宅に居ながらにしていろいろなところへ行くことができ、また、体験ができるわけですから、濃い時間を過ごすことができています。

本棚がすべて埋まったことはよかったんですが、さすがにこれだけの量になるとどのような本があるのか収拾がつかなくなり、リブライズというWebサービスを利用して管理することにしました。雑誌は登録していないので、すべて合わせると8百冊ぐらいです。今後どのような分類で並べるか、また、さらに増え続ける本をどのようにするかが課題です。本棚を新たに増やすか、興味は尽きず、まだ積読な本がたくさんある一方で、興味のある本をネットでまとめ買いということが続いています。

本棚にある本は多種多様な分野にわたっていますが、一時仕事で全国各地を飛び回っていたことが関係するのか、様々な地域やそこでの活動に興味を持ち、それらを取り上げた本が本棚1個ぐらい、また、複数冊の同じものを取り上げたものも多く、例えば、旭山動物園はコミックも入れて20冊、徳島県上勝町やいろどりが9冊などとなっています。

まだ新型コロナ禍の中にあり、センターへの入館を制限しているためリブライズでは「準備中:ACT京都文庫」としていますが、興味を持たれ、近くに来られる機会がありましたら是非ともお立ち寄りください。

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