2021年11月17日(水) Vol.585 増見浩一朗(クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック)

好きすぎて仕事にしてしまったクルマの話

みなさまこんにちは。コラムは2010年以来11年振り2度目の投稿です。
メビックに勤務するようになってすぐにKNSに入り、現在はメビックと大阪デザイン振興プラザ(ODP)でクリエイティブ産業振興の業務を行っています。
ただ、今回書くのは、もうひとつ、第3の仕事についてです。仕事とも趣味ともつかぬ部分もありますが、しばしお付き合いください。
第3の仕事とは「クルマ」です。そう、自動車(主に中古車)の販売・整備などを行っています。「場所も資金も必要な自動車販売なんて副業でやることじゃないのでは?」とよく言われますが、もうこれは好きすぎて好きすぎて仕方なくといった感じでしょうか(笑)。

増見浩一朗

子供の時からクルマ好き、スーパーカーブームはもちろんドはまり。中学以降はバイクも好きで日本中を走り回り、仕事では中古車情報誌の営業や企画もしていたが、未だに隙間時間は全てクルマとバイクのことばかり。もっと多くのクルマと関わったり、クルマ好きな人と知り合ったりしたいと考えると…「仕事にするしかないな」という結論に。
幸い、所属している財団は副業OKですので、古物商を取り、業者オークションの会員となり、今は自宅と在庫ヤードを使って、週末を中心にお仕事しています。
始めた当初は仕入れたクルマを提携先の認証工場で整備して、ネットで販売していましたが、今では先にご依頼をいただいてクルマを探すことが殆どになりました。週末は帰宅して、寝ずに出品車のチェックをして、朝からオークションなんてことを続けていますが、これも好きでないとやってられないかもしれないですね。おかげさまで納車先も増え、車検整備のご依頼なども含めると、たくさんお声がけをいただくようになりました。扱うクルマは高額の輸入車から自転車並みの値段のアシグルマまで様々。こんな個人を信頼していただけるのは有難い限りです。

それにしてもクルマって耐久消費財ではありますが、面白い商品です。家の次に高い買物と言われますが、当然高価であり、ライトやグリルからは顔を連想し、擬人化されることもしばしば。外装の美しさが人々を魅了することもあり、多様な室内空間を持ち、エンジンからは独特の音が出る。交通手段であり、輸送手段であり、玩具でもあり、財力の象徴としての魅力を感じる人も。私が好きなのはレーシングカーなので、スポーツの為の道具としてですが、それ以外にも様々な魅力がありますね。

クルマの良し悪しというのは使う人の目的や趣向によって変わりますが、私が考えるのは優れた道具として、操る手や足の延長として違和感のないクルマ。意のままに動かせるという言葉はよくありますが、優れたクルマはまさしく手足のごとく操作できることが。
この辺りにこだわる人はよく輸入車に魅了されるので、私の扱うクルマもおのずと輸入車が増えてしまいます。そんなお客さんと「いいよね、これ」「いいでしょう(笑)」と共感しながらクルマ選びをするのが堪らなく楽しい時間です。

そして、輸入車といっても様々、ドイツ車のカチッとした作りは日本人好み。その中でもBMWのようにドライバーが操る感を感じさせる演出や違和感のなさ、ベンツのような気づけばベンツの世界にドライバーが馴染まされているのだけど、感じる安心感。ポルシェのように硬質、かつ低速ではバラツキを感じる部品達が回転と共にまとまっていく心地よさ、イタリア車はまるで生き物のようで、エンジンはドライバーにアクセルを踏むことを要求し、リズムが合った時には最高の快感を得られるけど、疲れている時には乗りたくないとか(あくまで一例であり私の主観ですが)、乗ってみると、単なる移動手段というだけには勿体ないような様々な要素があり、さらに構成される部品を換えることによって別物にもなる。そんな訳で、色々なクルマに乗ってはいますが、まだまだ飽き層にはありません。
毎回、初めてのクルマに乗る度に「うわ~、そういうことか」「いいな~」「なんだこりゃ」と独り言を連発、そしてクルマ好きの作り手の想いを想像してしまいます。
ですので、クルマ購入の相談を受けると、「あのクルマの良さを気に入ってもらえるのでは」とその方の好みを聞きつつ、おすすめのクルマを提案して熱く語ってしまいます。

もちろん、内燃機関を積んだ自動車の未来はすでに限られてきています。CO2排出量の問題からのEVシフトは避けられない流れですが、ただ新しいEVを作るにも多くのエネルギーを消費します。今すでにあるものを大事に使っていくという選択肢もあって良いのではと思います。カメラにしてもそうですが、電気が入ると商品の陳腐化は劇的に速くなります。
所有からシェアへという流れもあり、そうなるとこれからのクルマの価値は我々が愛する20世紀的なクルマたちとは大きく変わってくるのでしょうね。

私はクルマ好きを仕事にすることによって、多くの方と繋がることが出来ました。それほど人付き合いが得意ではない部分もありますが、クルマがきっかけで色々なご縁をいただいています。本業での繋がりがスムーズになることもしばしば。どうやら私はクルマの話をする時に(だけ笑)、目が輝いているそうです。
「ホントに好きなんですね~」と笑われますが、やはり好きなことで繋がるのは楽しいもんですね。
メビックやODPで初めての方とお会いする時には必ず趣味のことをお聞きするのも、思わぬ楽しい繋がりを見つけられるからで、仕事にまですることはないのかもしれませんが、好きなことを話したり、聞いたりする時間を意識して作っていきたいと思っています。

また、KNSの定例会がリアル開催されるようになりましたら、クルマ好きの方、お付き合いください。バイクのも話し出すと止まりませんが、またそれはいつかの機会に。

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