2021年11月10日(水) Vol.584 与那嶺学(有限会社協働研究所)

病気のこと

暑いのかどうか分からない感じで8月が過ぎ9月になり、あれよと言う間にもう11月。今年もふた月を切りました。
もうすぐコロナも2年になろうしています。いまは感染力もすこし落ち着いてきたのか、またまたぶり返すのかわかりませんが、早く落ち着いてほしいもんですね。

さて個人的なことですが、あと2ヶ月で病気(脳出血)になってから3年になろうとしています。そのことを振り返ってみたいと思います。

酒とタバコが大好きでした。いまはタバコは吸っていませんが、酒は飲みます。ただし弱くなっています。
酒とタバコをかなりたしなみましたが、そのことに対する後悔は全くありません。タバコは隣りで吸われても全く気になりません。職場で私の部屋がありますが、半分は社員のタバコ部屋になっています。

与那嶺学

それはそうと、退院直後はとにかく外出するのが怖かったのを覚えています(今も怖い)。右の手足にマヒが残っていて、うまく歩けないんです。怖かった筆頭は下りのエスカレーター。降りるタイミングが分からないんです。それと右の足を先に出すのか、左の足を出せばいいのかがわかりません。それと次は駅のプラットフォーム。足が痙攣して勝手に足が動き出すんです。まあー怖いです。
これに下りの階段を入れた、「下りのエスカレーター」「駅のプラットフォーム」「下りの階段」が怖いものベスト3になります。

まぁ大病なんか、そうあることではないし、なんせわからんことばかりです。
ガン患者で回復した知人が言ってましたが、「退院後、何とも言えない、大病特有のからだの不調に悩ませられる」。この感覚、すごくわかります。

そんな調子なので、退院後は健康志向になる人も多いかと思います。今、ワタシの各種検査データは大きく改善しています。でも自分では健康志向とは少しちがうんじゃないかと言う気もします。なんというか、「不便」がいやなんです。発症期のからだが動かないという不便、歩けない不便、しゃべれない不便、退院後の大病特有の不便。このいろいろな不便から解放されたいという気持ちが食べるものに気をつける行動にあらわれているんだと思います。少ない確率であっても不便から解放されるために、この食べ物を食べてみようという動機が私にはあります。皆さんにあるかどうかはわかりませんが。
右足を引きずったり、字が書けなったり、言語がうまく操れなかったりなど、中にはもうこれ以上よくなりそうもない症状もありますが、だからといってヤケにはなれないですね。ヤケになっても余計にシンドクなるのがこわいんだと思います。

今日(11月6日)、入院時に同室だった3人で、岸和田と泉佐野まで「オトナの遠足」に出かけました。南海難波駅で待ち合わせて急行に乗り、岸和田駅からてくてく歩き、岸和田城へ。同行者の中にお城好きの人がおり、盛り上がりました。その後、泉佐野で昼食。ささやかですが、とても楽しかったです。
3人は、この2年くらい毎偶数月に、モーニングを食べながら、互いの近況を話す、そんな関係が続いています。うち、お一人は職場に無事復帰したり、もうおひとりは病気をきっかけに、仕事を辞めざるを得なくなり、求職活動をしていましたが、めでたく就職することができました。
病気を転機に職場や取引先、場合によっては家族との関係性に緊張が持ち込まれます。とくに病気を発症して仕事を辞めざるを得ない状況は深刻です。入院中も、お金でもめて激しい夫婦喧嘩になっているのを見ましたが、ツライものです。
そういうとき、同じ境遇の人同士が他愛のない話をしたり、悩みを聞いたりそれに対して意見を言ったり。そういうことがきっと大事なんだろうと思います。

企業経営上のことを少し。
あくまで私のケースですが、結果からいうと、影響は少なかったです。4ヶ月ちょっと入院しましたが、その間、借入が必要になる状況はありませんでした。このことが最も幸運だったと思いました。書類にサインをするときには、苦労した覚えがあります。ほぼ字が書けないのてす。総務の担当者に車いすの後方に回ってもらい、二人羽織のようなかっこうでサインしたことを覚えています。
もっとも苦労したのは、企画書作成。字が書けなくなり、メモができません。そのため、膨大な内容を頭に入れて口実筆記に頼るわけですが、そもそも病気で頭の中に記憶容量が十分あるわけではないのです。その状況で企画書を作成するものですから、まあ大変。口実筆記といっても何をしゃべっているのかわからない状態だったので、聞いている人も大変だったと思います。
ちなみに、「このメモがとれない」という状況は、退院後ももっとも苦労していることの一つです。その代わりと言ってはなんですが、DX化がすすんだかも。個人的には、手書きの手帳が大好きだったのですが、それが書けなくなって今はグーグルカレンダーに予定を入力するのが習慣になっています。思ったよりも便利でこの点は満足しています。悪いこともあれば、いいこともあるんですね。

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