2020年05月20日(水) Vol.509 大野賢一(阪急阪神不動産株式会社)

臥薪嘗胆

皆様にはいつも「コミュニティスポット2525」で大変お世話になっています阪急阪神不動産:大野です。メンバーにしていただいてからあまり日が経っていないのに、なぜだか突然コラムの依頼が回ってきて大変戸惑っております。諸先輩方の格調高いコラムの後にグダグダな文章で大変申し訳ないのですが、何卒ご容赦くださいますよう…。
とうとう5月も下旬ということで、KNS定例会やコミュニティスポット2525が延期となり、春のセンバツ高校野球が史上初の中止(戦時中は大会準備すらない「中断」というカテゴリーだそうです。)となったことすら、遠い過去の出来事のように思えます。あの時、春分の日あたりまでは、戦争以上に大変なことなのだな、とは思いつつ何となく「これまでもそうだったし、暖かくなれば人間の免疫力も上がるし、4月になれば(収束には至らなくても)マシになっているかもしれない」という根拠のない希望的観測を抱いていました。

大野賢一

 春分の日といえば、昨年、第64回定例会がATCで行われました。その時、「さんふらわあ」の鹿児島航路の新造船見学をさせていただきました。めったにない機会だったのでご記憶の方も多いかと思います。その後、我が家ではあの時いただいた船のパンフレットを見て「ぜひ乗ってみたい。でも鹿児島航路はとても揺れるらしいから、波の穏やかな瀬戸内航路で大分にしよう。」と盛り上がり、夏の家族旅行で九州に行くことにして、バルコニー付個室を予約しとても楽しみにしておりました。…ところが、マリアナ沖で発生した台風10号が小笠原諸島近海でさんざん停滞した後、あとは衰弱するばかりかと思われたのに、急に息を吹き返して北上、29年ぶりに広島に上陸するという暴挙に出た(?)ため、当然ながら船は欠航、やむなく旅行は取り止めとなりました。やれ日頃の行いが、だの何だのという家族からの中傷を受けつつ、「仕方がないね」「被害にあった人たちもいるから今は我慢しようね」「今度は来年のGWに行こうね」と、がっかりする娘を何とかなだめたものでした。(今にして思えば、そういったことすら楽しい思い出だったかもしれません。誰かの曲にもあったような^^;)
その後のことは、ネタバレにすらならないことなので簡単に述べます。2月頃ダイヤモンドプリンセスの横浜港帰港に胸をざわつかせながら、「さんふらわあ」のGWの便を一応予約はしたものの、その後の日本全国の未曽有の国難と、世界中の危機の前に先述の希望的観測は完全に消し飛び、4月7日には非常事態宣言。当然ながら、キャンセルさせていただきました…。

さて、非常事態宣言が延長となってGWが明けた今、私の職場のある梅田のまちは、ほんの少し前の光景と全く変わりました。仕事柄、梅田エリア内のあちこちの歩行者交通の様子を見ていますが、あんなにたくさんいた人は?という状態です。報道等でも盛んに言っていますが、やはり3割程度かな、と思います。単純に言えば、梅田の7駅の総乗降者数はざっと240万人なので、単純にいえば70万人ほど、ということになるのでしょうか。ただ、府の「大阪モデル」にあわせた段階的な緩和に伴ってまたどうなるか、といったところです。
私の仕事(エリアマネジメント)は、おおざっぱに言えば様々な人たちに梅田に来てもらうようにすることなのですが、現在、企画してきたイベントが開催延期になったり中止になったりといった状況が相次いでいます(やむを得ないですが)。つい先だっては、例年7月の中~下旬にうめきた広場をメイン会場として行っている「梅田ゆかた祭」も開催中止を決定したところです。今後、段階的に自粛要請が解除されていくとはいえ、準備を始めるべき時にまだまだ先が見えない中、どうしていくべきか、非常に悩ましいところです。
そんな中、チームの若者達(私を除いて全員)が「イベント延期・中止は仕方ないが、この状況下で何か私たちにできる事はないか?まちの皆さん(3割ほどになっているけど)に向けて何か発信できないか」と慣れぬ在宅勤務の中、動き出しました。

まずは、新型コロナウイルス感染症患者治療に尽力する医療従事者の皆さんへの感謝の気持ちと、早期の収束への願いを込めて、阪急うめだ本店がある「梅田阪急ビル」の屋上部分を、夜間、青色にライトアップしよう、ということになりました(4月30日から緊急事態宣言終了日まで)。ブルーライトアップは3月末頃にロンドンから始まったそうで、その後世界各国に広がり、日本国内でも色々なところで取り組まれています。そう真新しくはないかもしれませんが、梅田には医療従事者の皆様も多いでしょうし、大阪梅田の玄関口にあるこのビルだからこそ行う意味があると思っています。
https://www.hhp.co.jp/data/pdf/2_7fo769auui88c8cwkos4ogooo.pdf

また、5月11日からは、大阪梅田駅周辺のデジタルサイネージ(阪急大阪梅田駅・エントランスビジョン・グランドビジョン・百貨店前・三番街南館B1・Umeda-i・阪神大阪梅田駅)において、感染予防に関する啓発や、医療・公共交通機関・流通などに従事する人々に対して感謝や励ましを行うメッセージを発信しています。なお、これは、阪急阪神だけではなく、梅田でエリアマネジメントに一緒に取り組んでいるJR西日本さんやグランフロント大阪TMOさんとも連携して、それぞれのデジタルサイネージに掲出できるように調整しているところです。

先ほど、梅田の人の流れが3割ほどになった、という事に関してですが(昨年のG20大阪サミットの際もそうでしたが)、大阪の人は本当にやるときはやるなぁと感心しています。7割のステイホームの方はもちろん、3割の方も殆どがエッセンシャルワーカーはじめ、必要があって通勤・来街されていると思うので、今は皆さんが歯を喰いしばってじっと耐えているのだと思います。
私たちは、ぐっと我慢している皆様が、晴れてCOVID-19収束の後、笑顔で梅田に戻ってきていただけるように、そして、以前よりもっとこのまちを好きになっていただけるように、できることは限られるかもしれませんが、何とか足掻いていきたいと思います。
堂野さんも寄稿されていましたが、この事態が収束したらKNSも再び活発に活動を再開されることと思います。その時は皆様、引き続きよろしくお願いします。
(あと、個人的には「さんふらわあ」、三度目の正直を何としても実現したいと思います。)

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