2020年01月08日(水) Vol.492 森田誠(ものづくり知好楽 )

働き方改革イヤー(“嫌(いや)??”)

 KNSメンバーの皆様、明けましておめでとうございます。いつも皆様の元気をいただきありがとうございます。今年も皆様の元気を吸収させていただきます。
2020年最初のコラムということで、まず今年がどのような年か調べてみました。
話題のイベントは何といっても56年振りに開催される「オリンピック」になるでしょうね。では、その他のアニバーサリーイヤーを少しピックアップしてみました。
国外では、
「アイザック・アシモフ生誕100年」作家 戯曲「我はロボット」

20200104-morita.jpg

「フェデリコ・フェリーニ生誕100年」映画監督「映像の魔術師」の異名を持つ
「アルフレッド・アドラー生誕150年」心理学者 著書「嫌われる勇気」など
「チャールズ・モンロー・シュルツ没後20年」漫画家「ピーナッツ(SNOOPY)」作者
「ラファエロ・サンティ生誕500年」画家・建築家 「システィーナの聖母」など
「ウラジーミル・レーニン生誕150年」政治家 ロシア10月革命
「ベートーベン生誕250年」作曲家 「運命」、「英雄」、「歓喜の歌」など

国内では、
「杉原千畝 生誕120年」外交官 第二次世界対戦下ナチスの迫害を受けた難民保護
「円谷英二 没後50年」映画監督 「ゴジラ」「ウルトラQ」などの特撮映画
「長谷川町子 生誕100年」漫画家 「サザエさん」作者
「おおすみ打ち上げ成功から60年」日本初の人工衛星
「よど号ハイジャックから50年」
「熊谷一弥・柏尾誠一郎、日本初のオリンピック・メダル獲得から100年」
「日本最初の国勢調査から100年」
「三島由紀夫 没後50年」

 今年各地で、関連するイベントが開催されることでしょう。この他にも、画家では「ビゴー」、「ミュシャ」。「ゴッホ」、「ルソー」、なども記念イヤーになり絵画展など企画されることでしょう。コミュニケーションのネタになれば幸いです。
 
 さて、私事ではございますが、36年間の公務員生活から定年退職を機に個人事業として、モノづくりに関連する人材育成、技術相談などのご支援を始めて3年目の年を迎えます。
個人事業の屋号は「ものづくり知好楽(ちこうらく)」、「知・好・楽」とは、論語のことばから引用しています。
『子曰、知之者不如好之者、 好之者不如楽之者』
「知る者は好む者に如かず、好む者は楽しむ者に如かず」
まずは、ものづくりを“知り”、そして“好きになり”、ものづくりを“楽しむといった意味です。全ての分野につながる言葉だと思います。

微力ながらご支援をさせていただきながら、いろいろな業界の「常識」、「当たり前」に?がついて、新たなルールや枠組みができているように感じています。
平成から令和に元号も替わり、今年からは企業の規模に関わらず「働き方改革」が本格実施となります。製造業や小売業など「単位時間当たりの売り上げ」が収益と直結し、給与や賞与に連動する業種において「生産性」の向上が急務となっています。ここでの「生産性」は、単位時間の「収益向上」を指します。
 製造業の現場では、「生産設備の更新」を勧められ導入を検討、また既に導入をされている企業もお見受けします。

 単位時間当たりの収益を上げるうえで、「時間」の使い方が大きなカギとなることは当たり前のことなのですが、

働き方改革では、「就労時間」の上限規制が厳しく設けられます。図の青色の部分が「就労時間」です。令和になると平成に比べて就労時間が減少し、人材不足に対応するために設備更新を行うと「固定費」が膨らむことになり、結果的に単位時間あたりの経費が膨らみ、より「生産性向上」が求められます。ということで「生産性向上」は『至上命題』となります。

経営者の方には「釈迦に説法」で恐縮ですが、現場の『時間』をしっかりと把握し、製造業では「モノを作る直接時間」と「モノを作る間接時間」をしっかり把握し、更に「不良品や在庫品」などの「ムダ」を作る時間を除き、真の「実働時間」を増やす努力が「設備更新」に勝ることになり、「現場の理解」と「現場力の向上」が競争力を高める「優先課題」となります。ここで、直接作業(実働時間)が既に高いところでは「設備更新」が生産性を高める有効な手段であることは間違いがありません。ただし「需要があれば」ですが。
需要に期待が持てない場合、新商品・新サービスの模索などを検討することになるでしょう。
「自動化」・「標準化」が進むにつれ、人は「考える」ことが少なくなってきたようです。それに気づき、また「自動化」・「標準化」できていない「人の力量」で差異が生じる業界では「考える」ことが日常になっているようで客観的に見て違いを感じています。

学校教育の現場も、「暗記型」の受験対策型授業から「課題解決型」の思考力をつける授業にスタイルを変えている教育機関も増え始めています。企業から課題を受け、課題解決のために自分たちで情報を集めテーマに沿った提案をまとめ上げていく授業で「答え」がありません。プロセスを重視し、仲間の意見をしっかりと聴き課題解決に挑む授業です。
3年連続で授業参観させていただき、発表会にも2度出席させていただきました。この学校の「指導者の姿勢・意識」、「組織づくり」は企業においても参考になるものだと感心しております。
 この仕組みは、前職の職業訓練においても「応用実技」の段階でテーマを与え、課題解決に向けグループワークを実施し、設計から工程設計、加工から日程管理までを生徒たちで行うなど実施してきましたが、大きな違いは「実際にモノができるか、できないか」の違いでプロセスや着眼点を重視していることは同じです。学歴や年齢に関わらず、自分で考え行動する(考動)を応援することが効果的な人災育成の手法だと思います。

 今年開催されるオリンピック。パラリンピック、「人の可能性は無限大」、あきらめない限り記録は更新されていっています。いろいろな課題が多い年、その分チャレンジできる機会が増えたので、あきらめない限り「人の可能性は無限大!」
 メンバーの皆様をはじめ、今年もいろいろな方との出会いが楽しみです。
 皆様にとって今年も、健康で素晴らしい年でありますよう。引き続きよろしくお願い申し上げます。

メンバーズコラム一覧

このページの先頭へ

Copyright (C) 2020 Kansai Network System. All Rights Reserved.
〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35 関西大学商学部 西村研究室内

会員規則 これまでの歩み