2019年10月30日(水) Vol.483 矢野貴朗(大阪イノベーションハブ)

大阪府庁を退職して半年がたった今

皆さんこんにちは、大阪イノベーションハブの矢野です。
今年の3月末まで大阪府庁に29年間務めていました。大阪府庁の時は、皆様のお力添えでお仕事させていただきました。ありがとうございます。
 この春大阪府を卒業し、個人事業主として4月から大阪イノベーションハブでお世話になっております。週3日の勤務で、産学連携担当と大阪市のトップランナー育成事業のコーディネーターとして、中小企業の支援に携わっております。その他に、社長と社員の間の橋渡し的なお仕事や社会課題に取り組む企業のお仕事もさせていただきながら、休みがあるようなないような充実した生活を送っています。

矢野貴朗

毎日、違う場所へ行って仕事をするって、自分の日程管理をするのが大変だけど、面白い。
スケジュールを見ながら今日はここ!
 公務員として超えられなかった枠を超えた仕事が出来るようになったこと、29年間の仕事の経験が活かされると感じることなど、人生には寄り道はあっても繋がっていると実感しています。
 仕事がらいろいろな人と話す機会も多く、話題の中に、行政の中に変態公務員が必要だという声をよく聞きます。すでに辞めてしまってそこはもう目指せませんがwwキーマンとなる変態公務員は、KNSにはたくさんいるので頼もしく思っています。
 しかし、その方々に巡り会えるかどうかが難しいところです。行政側にも課題はありますが、プロジェクトや事業で活躍している行政マンが、異動で寂しい想いをしているのも事実です。組織が大きいので、なかなか一つのプロジェクトや事業を続けることは難しいですが、ライフワークでできることを続けることで、異動で切れてしまいがちな自分のネットワークや関係性を維持できると思っています。それぞれ事情があるので、全てがそうできるとは思えませんが、想いの強い人は、できると思っています。変態公務員が地域にとって非常に重要なことだと本当に思いますし、そんな人たちがどんどん増えるといいと地域がもっと良くなると思っています。もっとKNSでいろんな変態公務員にもお会いしたいです!
 このKNSというネットワークは、自分が関わっている業界も含めて勉強に、またネットワークを広げるという意味でも非常にいい場となっています。自分から動かないと始まりませんがww。
積極的に動くことで、本当にいろいろな人に出会え、自分が悩んだときに相談にのてもらったり、繋がった人の強みを覚えることで、つなぐことができます。私は、あの人に繋げようと顔が浮かんだりします。これは楽しい。
 仕事の話に戻すと、最近、面白いのは、チームで動けること。プロジェクトベースや課題ごとに一緒に仕事ができるメンバーが周りにいることがとても面白いです。
楽しい事ばかりで遊んでいるようにも思うかも知れませんが、そんなことはあります。
最近、ご縁があって徳島県の神山町へ行く機会がありました。
 神山町では、大阪府の時上司であった領家さんより大阪から神山町に移住されて現地で活躍されているキネトスコープ社の廣瀬さんをご紹介いただき、移住して現地での商品開発づくり(Shizuku)やブランド形成、地域への想いをお聞きしました。本来、映像やWEBが得意分野であった廣瀬さんの地元への愛が溢れていて、それがプロダクトである製品の開発へ繋がっています。その想いとは、森を守ることで防災や生きるために欠かせない水を確保し、次世代への繋いでいくという熱い想いをお聞きして感動しました。キーワードとして心に残っているのは、civic pride(シビックプライド)!シビック(市民の/都市の)には権利と義務を持って活動する主体としての市民性という意味があります。自分自身が関わって地域を良くしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく自負心、それがシビックプライドです。
 高度成長期に国策として行ってきた杉の木の植林が、今、輸入材の低価格化、国産材の競争力低下による林業の従事者の大幅な減少、植林や森の間伐や台風などのよる倒木の放置などによる地域への影響が非常に深刻な問題となっていること。放置による町や村の将来へ負の遺産として残される。問題の先送りによる次世代へ繋いでいくことを廣瀬さんは、自分ごととして取り組み、周りを巻き込むまでの道のりの大変さなど貴重なお話を聞かせていただきました。
また、町役場の方から、10年間でなぜ定住率が70%維持できるのかを仕組みとしてできているのかをお聞きして、すごい!と思いました。
もちろんNPO法人であるグリーンバレーさんの存在が非常に大きいのは皆さんご存知のことと思います。単に定住を促進するために誰でも受け入れるというのは、ある意味大切かも知れませんが、しっかりと人に着目して、定住に欠かせない近隣との調和ができる方、地域にとって必要となる方を逆指名すること。必ずしも全員が来てくれるわけではないと思いますが、想いが想いを紡いでいるそう感じました。
さらに、他の地域を見て見ると、広島県の福山から各停の電車で1時間弱揺られて行くと府中市があります。ここは、昔、たばこの葉を作っていて戦後旦那衆と呼ばれる方々がいたくらい潤っていて、家具などの木工製品の生産が盛んであった地域です。産業の衰退とともに町は活力を失っていったようですが、今、非常に熱い地域でもあります。ここにもIターンやUターンで戻ってきた人たちが、町の産業や魅力を再認識し、地域を盛り上げようと行政と一緒になって取り組んでいます。
熱いと感じたのは、若い世代の空気感!人と人の距離感が近く、知恵を出し合い、地域を盛り上げていこうという感じがひしひしと伝わってきます。今後も行きたい街の一つになっています。
こういう行きたくなる街となるよう大阪をはじめとした関西を盛り上げられる方々の1人となれるよう、人と人、想いをつなぐ、ものとことを繋げるように、周りが、自分がワクワクできることを続けていければと思いますので、みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
写真は、神山町 神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックスです

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