2018年12月19日(水) Vol.441 池田良輔(弁護士法人御堂筋法律事務所)

師走に手帳を見返しながら思ったこと

KNSの皆さま、はじめまして。池田良輔と申します。
簡単に自己紹介をさせていただきますと、大学卒業後、司法研修所に入所して司法修習を経た後(修習53期)、2000年に弁護士登録をして今の職場(御堂筋法律事務所)へ入所し、現在に至っております(2006?2008年の2年間、中国上海に駐在し、中国語や中国での法律実務等の研修をしておりました。)。

社会人にとってスケジュール管理は必須の作業ですが、私自身のスケジュール管理は、職場で導入しているグループウェアへのスケジュール入力・管理のほか、手帳への記入といったアナログな方法を併用しています。

池田良輔

裁判期日や依頼者の方との打合せ、弁護士会会務等の日時や内容を手帳に書き込み、それらの日時の空き時間を利用して、裁判所に提出する書面や作成依頼を受けた契約書等といった書類の作成、依頼者の方より相談を受けている案件の法的スキームの構築や法的問題点の検証等といった作業をしてゆくことになります。
私が利用している手帳は、毎年弁護士会(正確には全国弁護士協同組合連合会)が発行している「弁護士日誌」という手帳です。この「弁護士日誌」、裁判期日を入力するのに必要な情報(裁判所名、法廷番号、依頼者・相手方の氏名・名称等)を記入するための欄が確保されており、弁護士にとっては使いやすいページ構成となっています。
今回のコラムを執筆するに際し、今年の「弁護士日誌」に記入されているスケジュールを見返してみました。手帳に記載されているスケジュールを眺めておりますと、警察署にて逮捕・勾留されていている被疑者の方との面談(法律用語では「接見」といいます。)をするために警察署まで足繁く通ったこと、中国語で作成された文書を日本語に翻訳する作業に従事していたこと、長年にわたって紛争が継続してきた案件が裁判所において和解により最終解決したことや、逆に、長年にわたって紛争が継続してきた案件が残念ながら今年も最終解決に至らなかったこと等といった、個別の案件ごとの特徴や思い出が頭の中を駆け巡ります。
このように、「弁護士日誌」に記載されたスケジュールを眺めておりますと、警察署への移動や翻訳作業等、今年も案件解決に至るために(又は依頼者の方の需要に応じるために)、様々な作業を行なってきたことが分かります。このことに関連して、「弁護士の仕事は三つのWである。」といった話を何かの機会に目にしたことがあります。三つのWとは「Writing」、「Walking」、「Waiting」の3つだそうで、最初の「Writing」とは文書作成のことであり、裁判所に提出する書類の作成や契約書の作成等といったドラフティング(法律家の世界では「起案」という表現をよく用います。)が弁護士の仕事の重要な側面であることは昔も今も変わらないように思います。二つ目の「Walking」は、裁判所や現場へ向かうための移動が多いことを意味するようですが、これについては各弁護士が取り扱っている業務内容によっては当てはまらないのかもしれないなという気がします。最後に、三つ目の「Waiting」については、裁判期日に臨むために裁判所へ赴いた弁護士が裁判期日の開始までに待たされることが多いということに起因するようですが、私自身、裁判案件を少なからず担当してはいるものの、裁判所では待たされることが多いといった印象を抱いた記憶はさほどないので、現在の弁護士においては「Waiting」は当てはまらないのかもしれません。
取り留めのない話ではありましたが、今年の「弁護士日誌」を眺めながら徒然と述べさせていただきました。既に私の手元には2019年版の「弁護士日誌」が届いておりますが、この「弁護士日誌」には、どのようなスケジュールが記入されてゆくのでしょうか。依頼者の方々と思いや苦楽を共有しながら、より良きサービスを提供することができるよう、来年も努めてまいりたいと思っております。

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