2018年10月31日(水) Vol.434 遠藤達弥(公益財団法人京都高度技術研究所)

伏見? ACT京都

 公益財団法人京都高度技術研究所で働いています遠藤です。
 今回、京都市伏見区にある京都市成長産業創造センターに4月から異動で勤務することになったことから、今頃はいろいろと伏見のよいところなどお話しできるかと思いエントリーをしましたが、異動してから半年、あまり周辺をうろうろとすることができていないのでやむを得ずといっていいのか、現在私が所属、管理・運営している京都市成長産業創造センター、通称:ACT京都の紹介をさせていただきます。
 とはいえ、その前に簡単にあくまで私自身の知る範囲での伏見区を紹介します。
京都市伏見区は京都駅よりも南、桂川・鴨川と宇治川にはさまれた京都市の一番南側に広がり、いわゆる洛外ですね。全国的にみても中小製造業の有数の集積地で、京セラ株式会社の本社などもあります。

遠藤達弥

 皆さんがご存知なところでは、トリップアドバイザーで1位の伏見稲荷大社や秀吉が行った醍醐の花見で有名な醍醐寺、坂本龍馬の定宿として有名な寺田屋、そして、伏水とも言われるように全国でも屈指の名水が湧き出るため、二十数件の酒造会社がある酒蔵のまちでもあります。実はACT京都のあるところにも以前は吉村酒造という酒造会社がありました。その他にも城南宮や藤森神社、御香宮神社など古い歴史を誇る神社・寺院などが多くありますが伏見稲荷大社まで、その先は宇治とインバウンドとは未だほど遠いようです。
 現在放映されているNHK大河ドラマ「西郷どん」ですこし前になりますが、鳥羽伏見の戦いの回がありました。それもこのエリアです。江戸時代から明治時代に移るにあたり江戸無血開城が有名でフランス革命と比較されますが、蛤御門の変に鳥羽伏見の戦いと京都では多くの血が流れました。他にも伏見大手筋商店街などの昔を思い出すようなところもありますので、ぜひお越しください。
 などとにわかかじりはこれくらいにして、ACT京都の紹介をさせていただきます。
 
ACT京都は、らくなん進都・高機能性化学研究開発拠点「Advance Chemical Technology Center of Kyoto」の略称ですが、経済産業省の「技術の橋渡し」拠点整備事業で、経済産業省と京都市の補助を受けて5年前の11月1日にオープン、そう、このコラム発行日の翌日に5周年を迎えます。この事業では多くが大学の敷地内に建てられていて、自治体の土地に建てられている例はめずらしと思います。ちなみに、京都では他に京都大学吉田キャンパスの医学部と薬学部の2箇所にあります。
建物は地階1階、地上5階、総延床面積が約6,000?とそこそこの規模です。そこに85?のラボが31室、それから2タイプのレンタルオフィス(ブース、デスク)がそれぞれ6ずつあります。設立当初は研究費を獲得して大学の研究プロジェクトが行われていましたが、現在の入居者は大学と共同研究など行っている企業がほとんどです。また、サイズも様々で東証一部上場企業から地元の中小企業、数名のベンチャー企業、分野も化学分野を基本に多方面に渡っています。
採択広報では「産学公連携による研究開発拠点を『らくなん進都』(※)内に整備し、研究プロジェクトを推し進め、付加価値の高い高機能性化学品の創出を通して日本発の「グリーン・イノベーション」と「ライフ・イノベーション」を実現することにより、産業競争力の確保・新規事業の創出を図るもので、『らくなん進都まちづくり推進プログラム』等に掲げた産業支援複合施設の整備が実現することになります。」、また、取組概要として「本拠点では、京都地域に数多く集積する他大学とも連携し、最先端の技術シ―ズを産業化に繋げる産学共同研究プロジェクトを順次実施する。また、試作・技術移転等の専門知識を身につけた高度人材の育成や、産学公の交流の場の提供により、幅広い情報交流の促進と、新たな連携の創出を図る。」ということで、入居者支援に加えて「産学共同研究プロジェクトの創出」、「高度人材の育成」に「産学公の交流の場の提供」と多大な期待、盛りだくさんな活動内容となっています。

 ここでACT京都に赴任した6か月前にさかのぼり、「さて、これから何を行なおうか?」ということで最初に行ったことが、現時点でのここの特徴、売りは何なんだろうか観察、考えたことです。そして、その結果が建物、「場」ということでした。
 アクセスは、平日は京都駅からバスが20分おき、また、最寄りの京阪電車の丹波橋駅から徒歩18分と決してよいわけではありませんが、周りにはたくさんの企業があります(隣を阪神高速京都線が走っているので自動車は便利なんですが)。また、築5年と新しく、100名程度が入ることができる会議室の他にセミナールームや、飲食店の入った交流スペースがあります。現在、小さな本棚を作り図書館を目指したり、夜にもイベントができないかなど考えたりしていますが、興味のある方がいましたらご連絡ください。そうでない方も是非お越しください。もちろん、入居者募集中です。詳しくは下記までお問い合わせください。
https://www.act-kyoto.jp/

※「らくなん進都」とは、京都駅の南側に位置し、京都市南部を南北に貫く幹線道路である油小路通沿道を中心とする地域であり、南北約6km、面積約607haにわたる。「らくなん進都まちづくり推進プラン」に基づき、世界に通用する技術力を有するものづくり企業の集積を目指している。

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