2018年06月06日(水) Vol.414 坂野聡(経済産業省)

東京にて

15年ぶりに東京で働いています。「転勤はあるのですか」とはよく聞かれる質問の一つですが、「この歳では、ないですよ」と普通に答えていたぐらい予想もしていなかったので、びっくり仰天の出来事です。
しかし、3度目の東京とならば、何か必然とも言える意味があるに違いないと目下、模索中です。

最初の東京はバブルのころ。その時に「平成」が始まりました。1月7日の昭和天皇崩御の日は午後から皇居外苑に出掛けました。まだ職場は完全週休2日ではなく、土曜日は隔週で出勤していた時代です。二重橋前の玉砂利の上で正座をし、皇居を見据える男性が1人。その後ろには警察官が立っています。何かするのではと見守っているのでしょう。

坂野聡

そうかと思えば、NTTが「ふるさとに電話をしませんか」と無料で電話をかけられる移動車を出していました。電電公社の民営化に、NTT株の放出はこの頃の象徴的な出来事でした。
東京の繁華街からはネオンサインが消え、暫くは自粛ムードが漂います。そんな平成の始まりでした。

2回目の転勤では、東京で21世紀を迎えました。21世紀だからと言っても、西暦の話なので何か特別な祭ごとがあったかと言えば、定かな記憶はありません。むしろ「省庁再編」や「9.11」など、大きな出来事・事件があった年でした。組織は名称だけでなく、大括りになり、経済官庁としての強い意気込みを感じました。
「9.11」の当日、その時間はまだ職場に残っていました。テレビのニュース番組を、音は消したまま、付けっぱなしにしていたところ、そこに飛び込んできたのは衝撃の映像。何が起こったのか理解もできず、どう表現をしていいのか言葉が見つからず、誰からともなく「今日は帰ろう」と職場を後にしたのを覚えています。

そして、今回が3回目の転勤。既に来年には新たな元号の年を迎えることが決まっています。30年以上続いた「平成」の時代の最初と最後を東京で迎えるというのも因縁めいたものを感じます。

15年ぶりともなると、随分街並みも変わりました。地下鉄に乗るにも、どれに乗れば目的地に到達できるか俄かにはわかりません。キョロキョロと周りを見渡し、表示板が頼りです。2020年のオリンピック開催に合わせて、建築ラッシュ、工事の連続で、街中全体が混沌としている印象を受けます。

 そんな中、ふと気になったことがありました。
 自宅と最寄り駅まではバスを使っていますが、23時台のバスが全て深夜バス(運賃が通常の倍)になります。
え、不夜城の東京で23時が深夜?
私が住んでいた枚方市駅発の路線バスは、「深夜」扱いは最終バスの24時台発の1便のみ。一体、「深夜」っていつなのでしょうか?
そんな酔っ払いの絡みのような話を友人にしたところ、「タクシーも同じなのでは」と言うので、調べてみたら、さらに深夜時間が早まりました。東京のタクシーは22時から深夜料金になるのに対し、大阪は23時からです(バスもタクシーも会社によって違うと思います)。
あのバブルのころ、六本木の駅には最終電車だと言うのに続々と人が降りてくる。夜はこれからという人たちでごった返していました。深夜っていうのはこんな時間ではないのかと思っていたので、その違いに困惑しました。さらに最近は、大阪の方が「深夜」の時間感覚が遅くなったような気がします。
そんな目で見ていたら、最終電車の間近の大阪駅周辺は、週末ということもあってか、帰る気配のない人々で賑わっていました。大阪では終電間近になると、人がスーッと引いていく印象だったのに、随分、盛り上がっています。「大阪は景気がいいですね」というのは最近、よく聞く話です。

最近、フェースブックにもあげたのですが、電車の中での写真です。どなたかが粗相をされたのか、それとも誰かが椅子を傷付けたのか。何が起こったかはわかりません。このような状態のものを関西では見た事がなかったので驚きましたが、こちらでは同様の場面に既に2度出くわしています。
東京が物騒なのか、粗相する人が大胆なのかはともかく、応急処置の仕方が雑だなと気になりました。これではとても、座る気にはなれないし、乗客側の立場では余り気分の良いものでもありません。関西でも同様のトラブルがあるとは思いますが、どうされているのでしょうか。

 客の目前で、店長が店員を????りつけている飲食店を東京では見掛けます。
駅前で、おそらくガールズバーであろう店員の女性がチラシを配っていますが、私にはくれません。
こちらが過剰なのか、これが東京風の距離感なのか、どこか余所余所しくも感じます。今回は東京の心の奥底を極めてみたいと思います。

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