2018年05月16日(水) Vol.411 梅村仁(大阪経済大学経済学部)

日々精進:好奇心・探究心の趣くままに!

大阪経済大学の梅村です。このコラムには、尼崎市役所から転職した2011年に初めて掲載していただき、あれからはや7年が過ぎました。市役所を退職してから、県立高知短期大学、文教大学、そして大阪経済大学と移籍し、すでに3校目となりました。
右も左もわからないまま、第二の故郷である高知県(出身大学所在地、ちなみに大阪出身。)に再度、住むことになり、これからの新たな人生をどのように進んで行こうかと考えていた時に、かつての上司から言われた私の良いところとして「好奇心・探究心がとても強い」と褒められたことを思い出し、進むべきスタイルとしてそれを貫こうと決めました。以来、右往左往しながら、これまでなんとか研究・教育の場に身を置かせていただいて、今日に至っています。このコラムを読まれている方には全くもって関係のない、私が過ごしたこの7年の振り返りとこれからを述べさせていただくことをどうかご容赦ください。

梅村仁

<研究>
 私の研究(勉強する、学ぶ)は、市役所時代にある企業経営者からの一つの相談から始まりました。「隣の工場が閉鎖し、住宅用地として転売されることになった。そうなったら、ここで操業することが難しくなる。どうしたら、良いだろうか?」という内容でした。
 こうした問題は、一般的には「住工混在問題」といわれ、尼崎市や東大阪市などの中小企業都市に多く発生しています。景気衰退や経済のグローバル化などを要因として、工場が点出する場合に、その跡地活用策として住宅が建設され、従前から立地している工場と新たに建設された住宅との共存に向けた調整が必要となってきます。こうした場合、多くは既存工場の操業環境が悪化し、最悪のケースとして、操業不能になる場合があります。法治国家である我が国において、トラブルになった際は、当然どちらの言い分も正しいとなる。では、地域経営および都市政策の視点から、どうすべきなのかが現在の私の強い関心事であり、2019年2月頃刊行の拙著において記す予定です。もし、ご興味があれば書店で手に取っていただけたら幸いです。
 次に、高知にて教鞭を取るようになり、県内をインタビューする中で学生時代に見えなかったことが見えてきました。「地方都市の活性化」への取り組みの大変高い緊急性であります。故に、高知を題材に、地場産業である紙産業、産業集積の近接性、高知県の地域政策などに関する論文を精力的に執筆するとともに、大学、自治体および企業の方々との産学官連携組織の立ち上げなど、面白くかつ貴重な経験もさせていただいた。現在も高知大学客員教員として顔の見える密な連携を保ちながら、地域活性化に関わっていることは大変ありがたい。
<研究>
 高知短大時代(2011〜2013)は、社会人のための学びの場として設立されたことから、年齢層の幅の広い学生との出会いは、大変刺激的でした。特に、専攻科(短大課程終了後の生涯学習コース)における社会人学生(50代〜70代、6名)の演習を担当したことが印象深い。私も社会人大学院からスタートしたので、社会人としての経験が「次なる学び」の面白さ、楽しさを引き上げてくれている実感もあり、彼らと輪読、地域フィールドワークなどは真剣勝負の場でした。それほど、熱い議論・質疑応答がなされていました。結果的に、彼らは全員地元の高知大学大学院・高知県立大学大学院に進学し、修士課程において学長賞を受賞される方を輩出できたことは私にとっても誇りです。
 文教大学時代(2014〜2018)は、とにかく地域連携、活発なゼミ活動に注力した。神奈川県寒川町との連携では、町長との対談・地方創生事業の受託・まちづくりイベントへの参加、鎌倉市まちづくりプランコンテストでは鎌倉市長賞を受賞するなど仲間づくりを軸にして、ゼミ全体で取り組んだ。どの回生もとても仲の良いゼミであったと自負している。特に、2017年度卒業生は、4名の自治体職員(鎌倉市・茅ヶ崎市・平塚市・寒川町)を輩出できたことはとても嬉しい。23年間、地方公務員として過ごした経験をどれだけ彼らに伝えることができたかは定かではないが、今後の活躍を深く期待している。
 大阪経済大学(2017〜)は、地元関西の学生が多いので、地元密着型でのゼミ展開を予定している。特に、2018年度は大阪市大正区(ものづくり)、摂津市(まちづくり)とのコラボに積極的に取り組みたいと企画中です。
<社会貢献活動>
 現在(2018.5.1現在)の主な活動として、以下のとおりである(紙面の都合上大部分を割愛している)。原則、お話をいただければなんでもしたみたいタイプですので、いつでもご相談ください。
・高知大学客員教授
・中小企業家同友会全国協議会企業環境センター委員
・東京都港区中小企業振興審議会会長
・藤沢市特定空き家審査会会長
・東京都板橋区産業活性化推進会議副会長
・NPO法人砂浜美術館相談役(高知県黒潮町)など
<今後について>
これまで関連してきた地域との連携関係は保持しつつ、今後は拠点かつ故郷である大阪の活性化に微力ながら、研究・教育・社会貢献活動にも頑張る所存ですので、関西ネットワークシステムの皆様、どうか引き続きよろしくお願いいたします。

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