2018年04月04日(水) Vol.405 小笠原徳(岩手県商工労働観光部)

繋がり

岩手県の小笠原です。コラムには3回目の登場です。
3月19日、台北でKNSメンバーの堂野さん、北嶋さんとお会いする(正確には「飲む」)機会がありました。
実は、私の台北行が決まったのは2週間前でして、台北で岩手県産品のプロモーションイベントを開催するのが目的でした。このイベント自体は3か月前から決まっており、課の総括責任者が行くことになっていたのですが、別件の出張と重なったため、グループの責任者である私にお鉢が回ってきたという次第です。

小笠原徳

出発日の数日前になって北嶋さんが台北で活動されていることを思い出し、ダメ元でメッセージを送ったところ、「堂野さんもきますよ」との返事。国内では、1年に1度お会いするくらいですので、とても驚き、なにか、不思議な「繋がり」を感じました。

さて、今回の台北でのイベントは、広告代理店への発注ではなく、「繋がり」のある台湾の貿易会社や飲食店、県内の企業と連携し、県が直営で企画開催したものでした。理由は、限られた予算であったことは言うまでもありませんが、取引の単位は小さくても、確実に取引に繋げていくことが目的であったためです。(決して、広告代理店を否定するものでありませ。念のため。)

岩手県の場合、輸出できる県産加工品は小ロットが多く、コストが高いことから、最初から価格の話になると、その先になかなか進めないのが現状なのです。よく、岩手はPRが下手と言われますが、掘り下げてみると、実はここに大きな課題があると思っています。

こうしたことから、私は、岩手県産品を海外に販売していくためには、岩手県のこと(価値)を理解し、共感してくださるパートナーを探し、信頼関係を築き深めていくことが大事だと感じています。

 信頼関係を築くことは、言葉で言うのは簡単なのですが、実際に行動してみると非常に難しいし、時間もかかります。私の経験では、相手にもよりますが、国内外を問わず、日中何度も名刺交換するより一緒に「飲む」方が確実に信頼関係を築くことができると思います。

昨年4月に今の所属に着任して以降、海外のお客様と食事を共にすることが増えましたが、やはり一緒に「飲む」とすぐにこちらを覚えていただき、物事が進むようになります。中国、台湾、韓国では、乾杯の際、グラスの酒を飲み干し、お互いに見せ合うのが礼儀だそうですので、一緒に「飲む」のは結構辛いのですが(苦笑)。

話が逸れてしまいましたが、今回のイベントで連携した台湾の貿易会社や飲食店、県内企業とは、これまで時間をかけて信頼関係を築き、「繋がり」がありましたし、イベントにいらしていただいたお客様も連携した各社と繫がっている方々ばかりでした。

イベントの内容は、最初に岩手県の観光や文化、食材を紹介し、続いて日本酒と蔵を紹介した後、岩手県の食材を使った料理の提案と酒を試食していただくというものでしたが、最初に尋ねられるのは、食材が生産されている環境やコンセプト、生産者に関することなどについてであり、価格は二の次でした。これまでも、こうしたイベントに関わってきましたが、明らかに違う雰囲気を感じることができました。
もちろん、取引において価格は重要な要素であり、簡単に取引に至るとは思っていませんが、「単純に高いか安いか」ではなく、「価値に見合っているか」という観点で考えていただけたことは、主催者にとって非常に嬉しいことでした。「繋がり」があるからこそ、こうした展開になったのではないかと感じています。

大阪から戻って18年、ずっと産業振興に関わっていますが、KNSで学んだネットワークづくりのノウハウ(飲み)が身体に染みついていて、特に出先機関に勤務しているときは、いろいろな場面に顔を出し、多くの方々と飲んできました。

振り返ると、ここ数年、こうした積み重ねの「繋がり」により、いろいろな方々と連携して仕事をする機会が増えています。つくづく感じるのは、「繋がり」があると、わくわくするような展開になることが多く、仕事が面白いと感じます。(若い時はあまりなかったのですが、、)

ということで、とりとめのない内容になってしましましたが、これからも、いろいろな方々と飲みながら「繋がり」を大事にしていきたいと思います。

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