2018年02月14日(水) Vol.399 高橋晃進(岩手県大阪事務所)

中学校でおっさんの人生を語る

先日、KNS世話人の安田耕三さんからの依頼で、以前安田さんがPTA会長を務められていた神戸市内の中学校2年生に対し授業を実施しました。
2年前ぐらいから酒席で安田さんに「岩手に戻るまでに必ず中学生に対する授業を実施しなさい」と指示されていましたが、この度ようやく実現しました。
授業の大テーマは「おじさんおばさん人生を語る」。授業をするまでは、私はまだ「おっさん」ではなく「おにいさん」ぐらいだと思っていましたが、実際に若い中学生の前に立つと、間違いなく「おっさん」であると自覚(泣)。
さて、酒の席で安請合いしたが、どんな内容の授業をしようかと、いざパワポづくりに取り組んでみると、これが中々難しい。
「おじさんおばさん人生を語る」企画書をひも解くと、次の内容でした。

高橋晃進

○将来学校を卒業して、社会に出て行く時に必要な考え方、今何をすべきかを、若い時期から身につけてもらうことを最終目的とする。
 ○中学生は大人の生き方について豊富な知識を持っていない。これが職業選択や、勉強の必要性について明確な考え方に繋がらないように思われるため、おじさんおばさんの人生経験を通して、大人の生きざまを知って、自分達はどのような人生を歩みたいのかを考えるきっかけを作る。
 ○話の進め方の一例
  ・自分の生い立ち  ・学校時代の思い出  ・特に中学時代の特別の思い出
  ・就職  ・どんな職業についたのか、どんな内容か  ・なぜその仕事を選んだのか
  ・楽しかったこと、苦しかったこと  ・職業を通しての特段の喜び、苦しみそして経験
  ・人生を振り返ってみて感じること  ・生徒みんなに伝えたいこと など
当初は比較的簡単に考えていたため、改めて責任の重さを痛感し、資料づくりを開始・・・。
 シナリオとしては、まず岩手県大阪事務所の職員として、関西の若者に岩手のPRを、また、岩手県職員(地方公務員)として、そもそも公務員とはどのような仕事をするのか、また、私が公務員になるまでの経過や公務員になってからの職歴、特に大変だった業務である「東日本大震災津波」の被害状況や発災当時の対応、その復興状況、公務員の「やりがい」等についてお話することに。
授業当日、中学校に到着し、校長先生とお話しすると、2年生全4学級のうち2学級がインフルエンザのため学級閉鎖とのことであり、講師陣も私を含め7名でした。実際に私の授業を受けに来た生徒は8名。
授業は6校時目の50分間。当該クラスの担当教師から「高橋晃進先生」と紹介され、とても「おしょす」(岩手弁で「恥ずかしい」)思いをしながら授業スタート。
生徒達は、私の雑駁なプレゼンにも居眠りや私語をすることなく熱心に授業を聞いて頂きました。自分が中学2年生の頃とは比較にならないほど真面目な生徒達でした。真っすぐな視線が「おっさん」には痛かったです。
生徒に「岩手県の場所を知っているか」と質問したところ、全員「知っている」と回答。1人の生徒は「都道府県の面積で岩手県が2番目に広い」ということを知っている生徒までおりました。
また、「岩手県に行ったことがあるか」と質問したところゼロ名(泣)。東北の他の県にも行ったことがある人はいませんでしたので「大人になったら是非来てね(^^)/」と岩手県大阪事務所職員らしいPRも。
 その後、自らの生い立ちや公務員になった経緯と職歴、公務員のしごとの内容など説明し、東日本大震災津波が発生した際に岩手県災害対策本部で苦労した内容について説明しました。
 今の中学2年生は、東日本大震災津波発生時は小学2年生でしたが、殆どの生徒が当時のテレビ映像などを見た記憶があるとのこと。被害状況や私の岩手県職員としての体験、復興状況などを説明しはじめると、生徒達はより熱心に耳を傾けてくれました。
 私からの説明が終了し、生徒から質問を受ける時間となりましたが、さすがに見ず知らずの「おっさん」に質問する勇気はなかったらしく、先生と安田さんからの質問ばかりでしたが、最後に生徒代表からとても素晴らしい御礼コメントを頂き、感激したところです。
 中学生に授業をするということは、これからの人生でも皆無だと思いますし、また、自らの人生を振り返る良い機会となりました。安田さん、貴重な機会を頂きありがとうございました。

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