2017年06月14日(水) Vol.365 大倉清教(ケプラデザインスタジオ)

人の絆で地域の重大危機を回避

 3か月前に突然、私の住む上牧に降ってわいたように産業廃棄物焼却場の建設計画が出てきたものですから、地元はたいへんな事態になり、私も住民の一人として看過できなくなり、地元の自治会長や弁護士、建築や産廃施設の技術者らと建設反対の協議会の活動を開始しました。
 すぐに産廃焼却炉対策協議会のホームページを立ち上げ、手分けして情報開示や陳情書提出に市役所へ日参し、議員に面会、保護者の会が中心になって署名活動やパレードの企画、チラシ作成をするなど夜も寝ない日が続き、休日はあちこちの集会で説明活動をおこなっていました。
おかげで署名も8万筆近くになり、市長や市議会も動くようになり、少しずつ形勢が変化してきました。

大倉清教

 写真は、町の皆さんが集まって結束のために、地域の自然を守るフェスタをおこなったときのものです。この地域には、豊かな自然があり、様々な人が暮らしていることを再発見することができました。
地域挙げての活動も徐々に広がりを見せ、山崎や枚方市等の他都市からも応援が届くようになった先日、事業者は突然計画を断念しました。
耳を疑うくらい、あっさりとした感がありました。
 当初、周囲はこの建設計画が99%実施されると考えられていただけに、関係者は驚きを隠せません。
さらにこの6月市議会で、このような無謀な計画ができないような条例が可決すれば、少しゆとりが出来そうです。 
 今回は、保護者(ママさん)たちの行動力が最も強力でした。ママさんのSNS(FBやLINE)のネットワークを活用した情報伝達力、ビラ配りや街頭での署名・募金活動、家を一軒一軒回ってのチラシのポスティング・・・すべて、ママさんたちのチカラが実を結んで、わずか3か月で7万近い署名を集めることになったのです。ほんとにすごいものです、脱帽です。
 当初、地元自治会の集会があったとき、そこに集まった人でSNSを使っている人は100人のうち2,3人で、愕然としました。
しかし、若いお母さんたちはLINEやインスタを使って、自治会など関係なしで繋がっていき、ものすごいネットワークが出来上がり一気に広がりを見せました。しかし、ローテク?の口コミやポスティングを組み合わせないと地元の多くの人に浸透しないこともあり、その両面でママさんたちが活躍してくれたのです。
 今回の活動で、最も大きい成果は、ハイテク+ローテクで繋がった地元住民の『きずな』です。
この『きずな』こそ、これから住民主体のまちづくりの原動力になることと信じています。 

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