2013年01月09日(水) Vol.147 安田耕三(甲南大学)

団塊世代のパワーを地域社会に役立たそう

 今回で三回目の執筆になります。
 世の中、日本の政治も経済も混沌としていますが、何時の時代でも課題は
あるものです。今の時代をどの様に見据えて、いかに生き抜くか、これが各人の
課題と思います。愚痴を言っても何の足しにもならない、できる事から行う、
各人がこのように考えて行動できれば、少しは前に進み光も差し込んでくるものと
思っています。
 団塊の世代である私は、同年輩に多くの仲間がいます。今こそ、団塊世代
のパワーを地域社会に役立つことに向けることが必要ではないかと考えています。

安田耕三

 具体的には、地域の学校の支援です。現在学校では先生方の雑用が増えて
いて、まともに生徒に関わる時間が少なくなってきています。生徒の数は、
一学級35人に向けた取組みが始まっていて、少し明るい話題です。守備範
囲の生徒の人数が少なくなるから、少しは生徒に向き合う時間が取れて、い
じめなどの予知・事前チェックや、学力の向上に寄与するとは思いますが、
十分にゆとりの時間で生徒と向き合うまでには相当に距離があるように思い
ます。
 生徒たちの放課後の過ごし方にも、大きな課題があります。共稼ぎの家庭
が増えていて、生徒が家に帰っても親が仕事から帰っていない、従って学童
保育など、外部の施設に行って親が戻ってくるまで時間を過ごす生徒がたく
さんいます。安全に過ごすことの出来る施設や学童の受け入れ先は、地域格
差があって必ずしも完備された状態ではありません。家計のやりくりが大変
な現実にあって、親が安心して働けるためには、子供が安心して過ごせる環
境があることが何よりです。
 また大学で感じることは、学生さん達が働く目標を持っている方が少ない
状況です。大学は学びの場であって、社会に出て行く前の訓練期間、その後
に来る社会人としての生活が人生のほとんどを占めている現実、だから社会
に出るために何を学生時代にしておくべきかと考える必要があると思います
が、とりあえず就職するという学生さんが多いのが現実です。これは小さい
ときから、仕事に対する考え方、どの様に自分の人生を送りたいのかを、十
分に考えていないことから来ます。就活の前になって初めて考えているのが、
現実の様です。中学校ぐらいから、自分はどの様な職業につきたいのか、ど
の様な生き方をしたいのかを、考える機会が必要です。
 以上のような事を認識すると、さて我々団塊世代は何ができるかの答えが
出てくる様に思います。先生方の負担を軽減させるために、地域の住民が学
校支援の活動を行うこと。具体的には、?学校での放課後の時間を、生徒に
とって安全な場所時間として維持管理、サポートを行うこと、?先生たちが
なかなか行えない職業教育に対する支援の授業を、人生の先達の地域住民が
行うことなどが考えられます。モンスターペアレントや先生方を批判してく
る親たちとの交流を極力避けている学校側の問題、場所の使用に対する問題、
事故が起こった時の責任の所在など、実施に向けた課題は色々ありますが、
解決できないことはないと思っています。要は相互にやる気があるのかどう
かにかかっています。
 今以上の様な試みを、地域の同士を募って始めています。一つ一つの歩み
は小さいけれど、きっと大きな動きになると信じて実行あるのみです。多く
のネットワークの繋がり、KNSで知合ったメンバーにも今後お手伝いいた
だけないか、とも考えています。ご縁の輪が、次の新しいご縁を引き寄せる、
こうなれば良いなと思っています。キャッチコピーは、「子供は国の宝、地
域住民は子供たちのために」です。

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